アメリカに旧ソ連の人工衛星が落下!? コッポラの演劇的な演出も 「メガロポリス」本編映像

映画スクエア

 2025年6月20日より劇場公開される、フランシス・フォード・コッポラ監督が1980年代より温めてきた夢の企画を、1億2000万ドル(約186億円)もの私財を投入して作り上げた映画「メガロポリス」から、老朽化した旧ソ連の人工衛星が突如軌道を外れ、アメリカ共和国の大都市・ニューローマへと落下してくるシーンの、本編映像が公開された。

 市長フランクリン・キケロのもとに部下が駆け込んできて、衛星の落下進路が変更されたことを報告。キケロ市長は即座に「どこに落ちるのか調べろ」と指示するが、部下の返答に間髪入れず「遅いだろ」と鋭く突っ込む場面が続く。さらに、落下する衛星の光に照らされてビルの壁に人影が映し出されるという、演劇的な演出も見られる。壮大なスケールと映像美を融合したコッポラ監督の映像表現が発揮されている。

 本作は2001年に、撮影の準備段階で9月11日の同時多発テロが発生し、一時中断を余儀なくされた。コッポラ監督は「脚本には、老朽化したソ連の人工衛星が軌道を外れて地上に落下するというシーンもあり、破壊や更地のショットが必要でしたが、2001年9月11日のテロや世界貿易センターの悲劇は誰も予想できませんでした。当時、私たちはすでにセカンドユニットの撮影を開始していましたので、それらの悲痛な映像のいくつかを取材しました」と語り、脚本が実際の事件に先立って書かれていたことを明かしている。

【作品情報】
メガロポリス
公開中
配給:ハーク、松竹
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