「スター・ウォーズ」から「アメリカン・サイコ」まで 数々の映画作品にオマージュ 「マッド・マウス」

映画スクエア

 パドリックドメインとなった「蒸気船ウィリー」をホラー映画化した「マッド・マウス ~ミッキーとミニー~」が、2025年3月7日より劇場公開される。本作では数々の映画作品のオマージュが盛り込まれている。その一端を紹介する。

 冒頭から画面に映し出されるのは、「本家ディズニーとは無関係の映画です。我々とは距離を置きたいようです。何度も頼みましたが断れられました。現実は映画のようにはいかないみたいです」という文章が、「スター・ウォーズ」に似た音楽と演出で流される。

 なぜかテレポーテーションが可能なミッキーが迷い込む、部屋中にビニールが敷いてある不思議なワンルームは、「アメリカン・サイコ」へのオマージュ。そこに泥酔した男と、スーツの上からレインコートを着て準備をするかのように部屋中を歩き回る2人の男が登場する。ミッキーの著作権が切れた話をしたあと、興奮しきった男性はうれしそうにオノを振りかざすが、自分の話題を出されて不快なミッキーによって、その場にいた2人は散々な目にあってしまう。

 ほかにも、ゲームセンターに閉じ込めた若者たちに向かってナイフを振りかざすところは「ハロウィン」のマイケルを、チェーンソーを振り回して血しぶきを浴びる姿は「悪魔のいけにえ」を思わせる。そしてエンディングには、ある名シーンが再現されている。

 「マッド・マウス ~ミッキーとミニー~」は、短編アニメ「蒸気船ウィリー」でデビューしたミッキーマウスのアメリカにおける著作権保護期間が、2023年末で終了したことから作られたホラー作品。ミッキーが凶悪な殺人鬼と化す。もうすぐ21歳の誕生日を迎えるアレックスは、バイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれる。ひとりきりの店内で不気味な人影を目撃し恐怖心を募らせるが、旧友たちが誕生日祝いのサプライズパーティーをしてくれる。しかし、楽しい時間を過ごしていた彼女たちの前に、謎の”ヤツ”が出現する。

【作品情報】
マッド・マウス ~ミッキーとミニー~
2025年3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ハーク
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