偶然から恋人の家族と過ごすことになった青年 緊張の一日を描く 「自然は君に何を語るのか」ビジュアル

映画スクエア

 韓国のホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して開催されている、新作5本を5カ月連続で公開する「月刊ホン・サンス」。最終章・第5弾となる映画「自然は君に何を語るのか」の、キービジュアルと場面写真が公開された。

 キービジュアルには、「コーヒーを飲んで帰るはずだった」のコピーが示す通り、恋人の実家を訪れた青年が、夕食までともにすることになってしまった食卓の一幕が切り取られている。いたたまれなさとおかしさが同居する、本作ならではの空気感を表現したビジュアルとなっている。

 あわせて公開された場面写真には、ハ・ソングク演じる主人公ドンファとその恋人ジュニ(カン・ソイ)、ジュニの両親(クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ)、そして不調を抱える姉(パク・ミソ)など、ホン・サンス映画ではおなじみの俳優たちが、家族役として集結。一家がそろう緊張の食卓では、酒の量が増すにつれて緊張感が高まり、ついには取り返しのつかない”お酒の大失敗”が起こる。酒席の経験がある者なら誰もが身に覚えのある、味わい深いホームドラマの一端が切り取られている。

 「自然は君に何を語るのか」は、定職につかない詩人の青年を主人公に据え、酒席での言い争いというホン・サンスらしい要素を掛け合わせた“酩酊ホームドラマ”。詩人のドンファは、恋人ジュニを家まで送り届けた際、玄関先で彼女の父と鉢合わせし、思いがけずジュニの家族と一日を過ごすことになる。初めはぎくしゃくしていたが、ジュニの家族に家や近所を案内され会話を重ねるうちに、少しずつ距離を縮まっていく。やがて一家がそろう夕食の席で、勧められるまま酒を口にするうち、緊張から酔いが回り、次第に気まずい雰囲気が漂いはじめる。

 主人公ドンファを演じるのは、「旅人の必需品」でイザベル・ユペール演じる主人公のボーイフレンド役を務めるなど、多数のホン・サンス作品に出演しているハ・ソングク。本作では、ホン・サンス映画初主演に抜てきされ、自らの生き方にプライドを持ちながらも、酒の席でつい“やらかしてしまう”青年を、哀愁とユーモアたっぷりに演じている。突然現れた娘の恋人を迎える両親役は、ホン・サンス映画の常連であるクォン・ヘヒョとチョ・ユニ。実生活でも夫婦である二人が、娘の恋愛を優しく見守りながらも、ときに厳しい評価をくだす両親役をリアルに演じている。

【作品情報】
自然は君に何を語るのか
2026年3月21日(土)より、ユーロスペースほかにて全国順次公開
配給:ミモザフィルムズ
© 2025 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

新着コンテンツ