ガーランド監督「ただ目撃するのではなく、想像の中で体験してほしい」 「シビル・ウォー」特別映像

映画スクエア

 全米の興行収入ランキングで2週連続1位を獲得し、日本では10月4日に公開され週末動員ランキングで初登場1位を獲得した映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」から、アレックス・ガーランド監督、キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラ、ケイリー・スピーニーが、撮影の裏側を語ったメイキング特別映像が公開された。

 映像では、緊迫した状況の中をジャーナリストたちが自らの危険を顧みずに進んでいく姿を描いた本作について、ガーランド監督が「世界の終末的な物語だ。アドレナリンが出るような切迫した状況の中、ジャーナリストたちがワシントン侵攻の瞬間を追う。命懸けで伝えようとするんだ」と語り、いくつもの死線を越えてきた報道カメラマン・リーを演じたダンストは、「何が待ち受けてるか分からない。彼女は戦争写真家だから、覚悟の上で現場に向かう」と話している。

 また、戦場化した土地を通り抜け、ワシントンに向かう彼らの人間模様や心の動きが繊細に描かれている点については、「緊迫しているがロードトリップ映画でもある」とガーランド監督が語っている。キルステンは「初めて観た時は震え上がったけど、同時に心動かされた」、ケイリーは「監督の撮影方法がすごく賢くて画期的だった。カメラが見えないから、よりリアルに感じて没入することができた。すごい内容だし、すごい経験だった」と本作の感想を述べ、ガーランド監督は「ただ目撃するのではなく、想像の中で体験してほしい」とメッセージを送っている。

 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」は、連邦政府から19の州が離脱した近未来のアメリカを舞台とした作品。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した西部勢力と、政府軍による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト・チームは、ニューヨークから約1300キロの戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都・ワシントンDCへと向かう。

 「エクス・マキナ」で第88回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞したアレックス・ガーランドが、自身のオリジナル脚本を元に監督。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」などを送り出してきた映画スタジオ・A24が製作し、A24史上最高のオープニング記録を樹立した。

【作品情報】
シビル・ウォー アメリカ最後の日
公開中
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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