愛に生きた武将 蘆名盛隆の生きざまを描く 「炎かがよへ」公開決定

映画スクエア

 人質の身から当主にはい上がり、織田信長からも一目置かれた蘆名盛隆を描いた映画「炎かがよへ」が、2026年春に劇場公開されることが決まった。

 福島県会津地方を中心に、鎌倉時代から400年続いた蘆名家の第18代当主として辣腕を振るい、“会津の雪豹”との異名で知られた蘆名盛隆は、24歳で短い生涯を閉じた。群雄割拠の乱世において、愛にたわむれ、愛の炎に焼かれた男の生きざまを、史実を基に描いた作品となっている。

 本作の主人公・蘆名盛隆役には、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の修次郎役などの荒木飛羽。盛隆と同盟を超えた関係を育むことになる十八代佐竹家当主・佐竹義重役を、インフルエンサーなど多彩な顔を持つ元之介が務める。のちに盛隆の妻となる彦姫役には乃木坂46の元メンバーの樋口日奈。蘆名家小姓で盛隆の寵愛を受ける大庭三左衛門役にはゆうたろう、蘆名四天の一家・佐瀬種常役には吉田メタル。盛隆に謀反を起こす松本行輔役には松大航也、蘆名家第17代当主・蘆名盛興役には杉江大志、謀反の際は行輔とともに行動した栗村盛胤役には翔、彦姫の侍女・桔梗役には加藤小夏、蘆名家第16代当主・蘆名盛氏役には佳久創、蘆名四天の一家で松本行輔の父・松本氏輔役には京本政樹、蘆名四天の一人・富田氏実役には中村梅雀が顔をそろえている。

 脚本・監督を松田圭太、原作・製作総指揮を堀江圭馬が務めている。

 荒木飛羽らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■荒木飛羽 蘆名盛隆役 コメント
蘆名盛隆役を演じさせて頂きました、荒木飛羽です。今回は武将役はもちろん、殺陣や舞踊など初めて挑戦する事が多く、新しい経験ができ、主演映画で皆さんに見ていただけることが楽しみです。壮大な物語の中で、さまざまなことに遭遇していく盛隆の運命を、ぜひ皆さんに注目していただきたいです。劇場でお待ちしてます。

■松田圭太 監督 コメント
無双の美少年と呼ばれ、幼くして伊達家と東北地方の覇権を二分していた蘆名家の人質となり、のちに当主として蘆名盛隆を名乗った男。圧倒的な才気を備えながら、わずか二十四歳で小姓に討たれ、“愚将”として語られてきた稀有な武将の生涯は、映画の題材として強い魅力を感じさせるものでした。残された資料は少なかったものの、彼の人生の断片を読み込み、会津の地に何度も足を運んで、盛隆が見たであろう風景や心の揺らぎを想像した時間は、私にとってかけがえのない創作の旅でした。会津を中心とした福島の風土のなかで撮影できたことにより、盛隆の魂を呼び起こすことができたと感じています。全面的に支えてくださったフィルムコミッションの皆様、撮影にご協力いただいた方々には深く感謝申し上げます。時代劇が好きな方はもちろん、これまで親しみがなかった方にも届く作品となっています。ぜひ劇場で、知られざる蘆名盛隆の生涯を辿ってください。

■堀江圭馬 原作・製作総指揮 コメント
初めて蘆名盛隆(あしなもりたか)という武将を知ったのは、“恋にうつつを抜かし400年続く名家を断絶に導いた”「戦国三大愚将の一人」としての紹介でした。しかし私には盛隆が“運命に翻弄されながらも愛に生き儚く散った美しい武将”として映り、映画化の構想を温めてきました。今回、福島の美しい風景と次世代を担う若い才能が結集して、戦国時代を美しく生きた男たちの儚い生き様を描いたドラマに仕上がりました。ぜひ映画館の大スクリーンで戦国時代に思いをはせ、美しい男たちの勇姿に酔いしれる至福の2時間を過ごして頂けたらと思います。

【作品情報】
炎かがよへ
2026年春全国公開
©2026「炎かがよへ」製作委員会

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