台湾の38歳独身女性 マッチングアプリで出会った“運命の人”を追ってパリへ 「サリー」公開決定

映画スクエア

 第19回大阪アジアン映画祭で「来るべき才能賞」「ABCテレビ賞」をダブル受賞した台湾映画「サリー」が、2026年1月16日より劇場公開されることが決まった。

 「サリー」は、世界中で社会問題化しているロマンス詐欺を題材に、ひとりの女性が大切なものを見つけていく姿を描いた作品。台湾の山間部でファームを営み、長年面倒を見てきた弟の結婚式を間近に控えた38歳の女性フイジュン。独り身のフイジュンを案ずる叔母から結婚を急かされてうんざり気味のなか、高校生の姪(めい)から半ば強引にマッチングアプリに登録され、“サリー”のニックネームでアプリを始める。さっそく、パリで画廊を営むフランス人のマーティンと知り合い、求愛されるフイジュン。周囲からはロマンス詐欺だと警告されるが、フイジュンは真実の愛を確かめるため単身パリへと向かう。

 監督は、短編やテレビ映画でキャリアを築き、本作で長編デビューしたリエン・ジエンホン。台湾でも後を絶たないロマンス詐欺のニュースに心を痛め、被害に遭った人や家族に取材を重ね、6年の歳月をかけて台湾とフランスを舞台に映画を完成させた。共同脚本には「父の初七日」などで知られる台湾のベストセラー作家、エッセイ・リウが参加し、等身大のアラフォー女性を魅力的に描き出している。

 主人公のフイジュンを演じるのは、伝説的アイドルデュオ「Sweety」としてデビューし、近年は役者や司会として活動の場を広げるエスター・リウ。実年齢より年上の役をほぼノーメイクで演じ、愛すべきキャラクターを熱演した。姉思いのウェイホン役には、「僕と幽霊が家族になった件」「恋の病 ~潔癖なふたりのビフォーアフター~」のリン・ボーホン。幼なじみのハオ役は、台湾のヒップホップ・アーティストで、本作の音楽も担当したリー・インホンが務める。そのほか、愛らしいニワトリや飼い犬“サツマイモ”も出演する。

【作品情報】
サリー
2026年1月16日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:アニモプロデュース
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