南沙良と馬場ふみかが滝つぼで全身ずぶぬれ 本田望結の体当たり演技も 「愛されなくても別に」メイキング

映画スクエア

 2025年7月4日より劇場公開される、「響け!ユーフォニアム」で知られる武田綾乃による同名小説の映画化作「愛されなくても別に」から、舞台裏を収めたメイキング映像が公開された。

 映像の冒頭に映し出されるのは、南沙良演じる主人公・宮田陽彩(ひいろ)に、本田望結演じる木村水宝石(あくあ)が感情をぶつける緊迫のシーン。車の中から思い切り引きずり出すという演出に、思わず驚きの表情を見せる南だったが、2人とも真剣な表情でぶつかり合う迫真の演技を見せている。続いては、陽彩と基修介(IMP.)演じる堀口順平のコンビニでの共演シーン。お互いのやり取りの中で、南が思わず吹き出してしまうほほ笑ましい場面も収められており、緊張感だけでない現場の和やかな雰囲気が垣間見える。

 さらに水宝石と母・木村美佐子(池津祥子)による、宗教施設での壮絶な“親子対決”。リハーサルの時点から火花を散らすようなぶつかり合いを見せている。信者役として出演している、お笑いコンビ・ラランドのニシダの姿も見られる。映像のラストには、本作の象徴的な滝のシーンが収められている。南と馬場が実際に滝つぼへ入り、全身ずぶぬれになりながら挑んだ体当たりの演技が捉えられている。

 「愛されなくても別に」は、“クソ”のような大学生活を送る宮田陽彩(みやた・ひいろ)を主人公とした作品。大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々を送る宮田。いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生でバイト先の同僚でもある江永雅のうわさを耳にする。それは、威圧的な金髪、メイク、ピアスという、地味な宮田とは正反対の彼女の父親が殺人犯というものだった。他の誰かと普通の関係を築けないと思っていた2人の出会いが、人生を変えていく。

 浪費家の母親に依存され、人生に一度も期待を抱いたことのない主人公・宮田陽彩を演じるのは、「幼な子われらに生まれ」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」などの南沙良。2016年公開の短編映画「溶ける」で、日本人最年少での第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門の正式出品を果たし、その後も映画「真っ赤な星」「NO CALL NO LIF」「あの娘は知らない」や、ミュージックビデオ、ドラマなどを手掛けてきた井樫彩が監督を務めている。

【作品情報】
愛されなくても別に
2025年7月4日 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©武田綾乃/講談社 ©2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会

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