イスラエルのネタニヤフ首相や夫人への警察尋問の様子 「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」場面写真

映画スクエア

 2025年11月8日より劇場公開される、イスラエル本国では上映禁止となり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相自らが公開中止を求めて訴訟を起こそうとしたというドキュメンタリー映画「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」から、新たな場面写真と本編映像の一部が公開された。

 画面写真には、ネタニヤフ首相やサラ・ネタニヤフ夫人に対する警察尋問の様子や、証言者として本編に登場するイスラエル元首相、元シンベト長官、ネタニヤフの元選挙参謀、子供時代の友人、元官邸ハウスキーパーたちの姿が収められている。 

 本編映像には、2006年から2009年までイスラエル首相を務めたエフード・オルメルト氏が、ネタニヤフ首相について語るワンシーン。「彼はシステムを破壊しようとする。”私は特別だ。誰も手出しできない。手を出せば陰謀だ”と語るんだ」と、ネタニヤフ首相を痛烈に批判する様子が収められている。

 製作総指揮を務めたアレックス・ギブニーは、「本作の出演者は全員イスラエル人で、1人を除いて全員ユダヤ人です。彼らはネタニヤフに批判的で、世論調査によればイスラエル国民の70%も同様です。ネタニヤフはイスラエルと地域の安全保障を著しく損なってきました。ネタニヤフ批判を反ユダヤ主義と結びつけてはいけません。彼はユダヤ教でもイスラエルそのものでもないのです」と語っている。

 「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」は、イスラエルのネタニヤフ首相が、有罪回避のため極右勢力と結託し、長期政権の下でイスラエルを分断し、民主主義を危機にさらした過程を追った作品。アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『「闇」へ』や同賞ノミネートの「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」などで知られるアレックス・ギブニーが製作総指揮を務め、ユダヤ人の父とドイツ人の母の間に生まれ、「アニタ 反逆の女神」の公開も控えるアレクシス・ブルームが監督を手掛けた。

【作品情報】
ネタニヤフ調書 汚職と戦争
2025年11月8日(土)シアター・イメージフォーラムにて公開
配給:トランスフォーマー
©2024 BNU PRODUCTIONS LLC ALL RIGHTS RESERVED.

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