擬人化されたお肉が学園生活 個性爆発なお昼ごはん 「ミーツ・ザ・ワールド」劇中アニメ

映画スクエア

 2025年10月24日より劇場公開される、芥川賞作家・金原ひとみが歌舞伎町を舞台に描いた同名小説の映画化作「ミーツ・ザ・ワールド」から、主人公・由嘉里がこよなく愛する擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」のアニメーション映像が公開された。

 公開されたアニメ本編は、第35話「昼ごはん」。トモサン(CV.村瀬歩)、ウルテ(CV.坂田将吾)、カイノミン(CV.三浦勝之)、シビレン(入江玲於奈)はお昼ご飯を食べる”いつメン”。ウルテのお弁当には歯ごたえのある食材がぎっしりでガリガリといびつな音を響かせながら食べると、周りは引き気味になる。カイノミンは菓子パン、シビレンはグミとそれぞれの個性爆発なお昼ごはん。そんな4人の前に現れたのは、お弁当を忘れて空腹で倒れ込むヒレ様(CV.田丸篤志)。トモサンお手製のかわいいキャラ弁を前にたじろぐ姿を見せる、最後にはヒレ様を待ちわびるハラミッチ(CV.阿座上洋平)たちも。映画本編で登場する回には、ターン(CV.橋詰知久)、カルビン(竹田海渡)、レバヤン(河西健吾)、ミノさん(鶴田遼平)も登場する。

 松居大悟監督は映画本編に加え、アニメーションの総監督も担い、アニメーション監督の深瀬沙哉(UWAN Pictures)とともに1年かけて「ミート・イズ・マイン」を制作。同時進行で漫画、同人誌といった二次創作の制作も手がけた。「中途半端に作ったら由嘉里が素敵に見えなくなってしまうため、がっつり取り組むことに迷いはありませんでしたが、3本くらい同時に映画を作っている感覚でパンクしそうでした」と明かしている。

 「ミーツ・ザ・ワールド」は、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも、自分のことは好きになれない27歳の主人公・由嘉里の新たな世界の出会いを描いた作品。27歳になって結婚・出産と違う世界に次々と離脱するオタク仲間をみて、このまま仕事と趣味だけで生きていくことへの不安と焦りを感じ、婚活を始めることにした由嘉里。しかし、参加した合コンは惨敗。歌舞伎町の道端で酔いつぶれていたところ、美しいキャバ嬢・ライに助けられる。その出会いは、由嘉里を新たな世界に導いていく。

 原作は、第35回柴田錬三郎賞を受賞した金原ひとみの同名小説。第130回芥川賞を受賞したデビュー作「蛇にピアス」以来、17年ぶりの映画化作となる。監督を務めるのは、「くれなずめ」「ちょっと思い出しただけ」など、青春という一瞬の輝きを描いてきた松居大悟監督。脚本段階から携わったという杉咲花が主人公の由嘉里を演じ、等身大の主人公の姿を体現する。

【作品情報】
ミーツ・ザ・ワールド
2025年10月24日(金)全国公開
配給:クロックワークス
©金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会

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