映画スクエア
2025年7月4日より劇場公開される、ヒョンビンが祖国独立に命をかける孤高の男を演じた映画「ハルビン」から、3カ国でのロケーション撮影の裏側を捉えたメイキング映像が公開された。
本作は、1909年当時の風景を再現するため、モンゴル、ラトビア、韓国で撮影が行われた。映像では、息が上がりながら砂漠のど真ん中にある撮影場所へと歩くヒョンビンたちの姿や、「当時の若者たちもこんな風に歩いていたのではないか?」とリアルを追求する撮影監督のホン・ギョンピョのコメントが収められている。「グリーンバックの前で撮りたくなかった」というウ・ミンホ監督の意向に応えるため、「パラサイト 半地下の家族」でも使用した高性能カメラARRI ALEXA 65を採用し、砂漠や湖の広大な風景を細部まで捉えられている。
ウ・ミンホ監督は「モンゴルのロケはマイナス40度。8時間待機して撮影は10分足らず」と過酷な現場を明かし、氷上に取り残されたヒョンビンは「撮影をしながら人間の無力さや孤独を感じた」と語っている。さらには、泥まみれでの戦闘シーンや氷を割って泥水にはまる様子も収められている。
「ハルビン」は、1909年10月中国・ハルビンで起きた歴史的事件を描いた作品。1908年の咸鏡北道(ハムギョンブクト)シナ山で、参謀中将アン·ジュングン(安重根)率いる大韓義軍は、日本軍との戦闘で大きな勝利を収める。だが、アン・ジュングンは万国公法に従い、戦争捕虜である日本人陸軍少佐 森辰雄らを解放。これをきっかけに大韓義軍の間ではアン·ジュングンに対する疑いとともに亀裂が生じ始める。1909年、ウラジオストクにはアン·ジュングンら祖国奪還のために強い絆で結ばれた同志が集まる。伊藤博文がロシアとの交渉のためハルビンに向かうという知らせを聞いたアン・ジュングンたち。一方、日本軍は大韓義軍の密偵からある作戦の情報を入手し、ハルビンへ向かう彼らへ追撃を始める。
アン・ジュングンを演じるのは、「コンフィデンシャル」「スウィンダラーズ」「ザ・ネゴシエーション」などのヒョンビン。パク・ジョンミン、チョ・ウジン、チョン・ヨビン、イ・ドンウクのほか、伊藤博文役としてリリー・フランキーが出演。監督は「KCIA 南山の部長たち」「インサイダーズ/内部者たち」のウ・ミンホが務めている。「第61回百想芸術大賞」では、映画部門にて作品賞、最優秀演技賞(男性)ヒョンビン、監督賞(ウ・ミンホ)、助演男優賞(チョ・ウジン)、芸術賞(撮影)ホン・ギョンピョなど5部門にノミネートされている。
【作品情報】
ハルビン
2025年7月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
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