映画スクエア
第45回青龍映画賞の最優秀脚本賞と新人監督賞の2部門を受賞した映画「君と私」が、2025年11月14日より劇場公開されることが決まった。
「君と私」は、2014年4月に韓国で発生したセウォル号沈没事故を題材に、済州島行きの修学旅行を明日に控えた2人の女子高生セミとハウンが過ごす1日を描いた作品。修学旅行を明日に控えた高校生のセミ(パク・ヘス)は、教室で不思議な夢を見る。不吉な胸騒ぎを覚えたセミは、足の骨折で入院中のハウン(キム・シウン)のもとへ向かう。長い間、心に秘めていた思いを、今日こそ伝えなければいけない気がしたからだった。しかし、どうしても一緒に修学旅行に行きたいセミと、どこか煮え切らない態度のハウンは、ささいな口げんかをきっかけにすれ違っていってしまう。
監督・脚本を手掛けたのは、本作が長編監督デビュー作となる、ドラマ「D.P.-脱走兵捜査官-」などでバイプレーヤーとして活躍する俳優のチョ・ヒョンチョル。およそ7年にも及ぶ月日をかけて完成させた。チョ監督は、「2016年に、個人的な出来事を経験する中で、『死を目前にしたある学生の物語』がふと頭に浮かび上がりました。当時はまだ、具体的な形もビジョンもありませんでしたが、『どうしても語らなければならない物語』として、自然と心の中に定着していきました。その後、何かに突き動かされるように脚本を磨き続け、撮影中も協議を重ねながら修正を加えていき、初期から変わらなかった部分もあれば、時間とともに構想が変化した部分もありました」と、制作のきっかけを語っている。
胸に想いを秘めるセミを演じるのは、映画「スウィング・キッズ」「サムジンカンパニー1995」のパク・ヘス。セミが想いを寄せるハウン役を、ドラマ「イカゲーム シーズン2」、映画「あしたの少女」のキム・シウンが務める。10代の揺れ動く心情を、自然体な演技で体現している。撮影には、新進気鋭の映像作家DQMを起用。音楽を、4ピースバンド「HYUKOH/ヒョゴ」のリーダー兼メインボーカルを務めるOHHYUK/オヒョクが手掛けている。
【作品情報】
君と私
2025年11月14日(金)より 渋谷ホワイトシネクイント他 全国順次公開
配給:パルコ
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