映画スクエア
2024年9月6日より劇場公開される、第77回カンヌ国際映画祭で女性監督として最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞した、山中瑶子監督、河合優実主演の映画「ナミビアの砂漠」から、河合優実演じる主人公カナのさまざまな表情を捉えた、場面写真が公開された。
場面写真では、カナが笑顔で何かを書いているシーン、冷蔵庫から取り出したハムをそのままほおばる瞬間を捉えたものや、殺気立った表情で鋭い目つきを見せる姿や、壁に寄りかかる無気力な様子などが切り取られている。どこにでもいるような普通の女の子に見える一面もあれば、不安定な内面をのぞかせるようなカットもあり、さまざまな表情を見ることができる。
山中監督は「これまでに見たことのないような河合さんを見たくて、カナをあまり褒められた人ではない、ダメなところがあるキャラクターにしたかった。でも、そんなカナを好きになってもらいたい」と脚本を書き上げ、河合優実も「映画の主人公として、このキャラクター面白すぎると感じました。この主人公をスクリーンで観たい!と思いました」と語っている通り、異彩を放つカナというキャラクターを物語る場面カットとなっている。
「ナミビアの砂漠」は、世の中も人生も全部つまらないと感じ、やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている21歳のカナを描いた作品。優しいけど退屈なホンダから、自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみるカナだったが、次第に自分自身に追い詰められていく。監督・脚本を務めるのは、19歳で撮影・初監督した「あみこ」がPFFアワードで観客賞を受賞し、その後第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待された山中瑶子。本作が本格的な長編第一作となる。
【作品情報】
ナミビアの砂漠
2024年9月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会