丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介が出演 佐藤二朗原作漫画の映画化 サイコ・バイオレンス「名無し」

映画スクエア

 2026年5月に劇場公開される、佐藤二朗が初の原作を手掛けた同名漫画の映画化作「名無し」の、佐藤二朗演じる“異能”を持つ動機不明の連続殺人犯・山田太郎を囲むキャストが発表された。丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介が出演する。

 丸山が演じるのは、身寄りも名前すらもなかった少年期の“名無し”(山田太郎)の名付け親となる巡査・照夫役。MEGUMIは、「山田」と同じ児童養護施設でともに、「山田」を慕いながらも彼の持つ“異能”を最もよく知り、恐れている人物である山田花子役を務める。佐々木は、連続殺人事件の容疑者「山田」を止めるべく奔走する刑事・国枝役をが演じる。

 「名無し」は、数奇な運命を背負った異能の男の希望と絶望、そして狂気を描くサイコ・バイオレンス。若い客でにぎわう昼下がりのカフェで、残忍な殺人事件が起こる。しかし犯人と思わしき丸刈りの中年男は、その手に一切の凶器を持っていない。男が近づいて接触するだけで、触られた人が血を吹きだし倒れていくのだった。事件のしらせを受けた警察の面々は、防犯カメラに映るその光景を前に言葉を失うが、捜査を続けるうちに、数年前に万引の疑いで調書を取られた一人の男が、今回の男と同一人物であることを突き止める。その男の名前は「山田太郎」。山田の自宅に行くと、そこには腐敗した一人の女性の死体があった。

 原作者である佐藤二朗が脚本・主演を兼任し、城定秀夫監督がメガホンをとる。

 丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■丸山隆平(山田の名付け親の巡査・照夫)
まず、この唯一無二の世界観を生み出して下さった、佐藤二朗さんに感謝します。
原作を読みましたが、どこからこんな発想が生まれるのか。
ただ残忍なだけではなく、深く共感せざるを得ない、人間としての欠陥を象徴するかのような特殊性。
この世界の中に飛び込める事を、光栄に思います。
観てくださる皆さんに楽しんでもらえるよう、作品の一部として全力を尽くします。
公開をお楽しみにっ! 

■MEGUMI(山田と一緒に暮らしていた女性・山田花子)
佐藤二朗さんとは、数年前にコメディドラマでご一緒して以来の再会になります。
今回は、こんなにも深く、そして悲しい関係で再びご一緒できることに、この世界で働く面白さと不思議さを噛みしめています。
「自分の持つ傷の行方」ということを考えながら、今回の役に真摯に向き合いたいと思います。
私にとって大きなチャレンジとなるこの機会を、最後まで大切に演じたいと思います。

■佐々木蔵之介(山田を追う刑事・国枝)
佐藤二朗は、わたしの勝手にだが、戦友というか同志に思ってる。思いたい。思わせてくれ。
わたしが関西から上京して来たばかりの時、一緒に小さな舞台に立ったり、ドラマにもちょいと共演したり。
同じ小劇場出身の泥臭い匂いを感じてた。
劇団(現:演劇ユニット)「ちからわざ」で自ら脚本を書いて公演しているのを偉いな立派だな、と思ってた。
それが、映画の原作脚本書いてプロデュースするなんて。
そして、声掛けてくれるなんて。
ありがとう。
ちょびっとはがんばるよ。

【作品情報】
名無し
2026年5月、TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
© 佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ © 映画『名無し』FILM PARTNERS

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