小栗旬 ダイヤモンド・プリンセス号と初対面 映画「フロントライン」映像

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 新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本初となる映画「フロントライン」(公開中)から、DMATの指揮官を演じた小栗旬が、沖縄で「ダイヤモンド・プリンセス号」を初めて訪れた様子を収めた映像が公開された。

 ダイヤモンド・プリンセス号の訪問は、小栗の強い希望により実現した。本作で森七菜が演じた羽鳥寛子のモデルとなった、当時フロントデスクのクルーとして同船に勤務していた和田祥子さんも同行し、2人で沖縄に停泊していた船を訪れた。目の前に現れたダイヤモンド・プリンセス号に、小栗は「大きいな、やっぱり。すごいですね」と圧倒。和田さんは「コロナ禍の少し前、12月から船に乗っていました。」と当時を振り返り、それを聞いた小栗は「すごいタイミングですね」と驚きを隠せない姿を見せている。

 和田さんはさらに、本来であれば、沖縄を出航後、2日間ほどかけてゆっくりと次の目的地・横浜に向かうはずのダイヤモンド・プリンセス号だが、新型ウイルス感染者発覚を受け、ハイスピードで横浜へ向かったと、状況が一変してしまった裏側を明かしている。小栗が「やっぱり(当時のことを)いろいろ思い出されますか?」と尋ねると、和田は「久しぶりに見て、大変だったなと思い出しました」と感慨深げな表情。映像のラストには、「まさかダイヤモンド・プリンセス号を見れるとは思わなかったな」と、小栗が静かに言葉をこぼす姿も映し出されている。

 「フロントライン」の舞台は、2020年2月3日に横浜港へ入港し、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56カ国の3711名。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、治療法不明の未知のウイルスに直面することとなる。この状況下で最前線に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて、”命”を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった。

 小栗旬が演じるのは、急きょ対応することになった災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMATの指揮官・結城英晴。結城と対策本部でぶつかり合うこととなる厚生労働省から派遣された役人・立松信貴を松坂桃李、地元の岐阜に家族の残して横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人を池松壮亮、小栗が演じる結城とは東日本大震災でもともに活動し“戦友”とも呼べる過去を持つ仙道行義を窪塚洋介が演じる。

 「白い巨塔」「救命病棟24時」「コード・ブル -ドクターヘリ緊急救命-」などで、医療現場の最前線にある人間ドラマをエンターテイメントに昇華させてきた増本淳プロデューサーが企画、脚本、プロデュースを務め、300ページを超える取材メモから、今まで知られることのなかった船内の複数のエピソードを脚本にまとめ上げた。監督は、広告業界でキャリアをスタートさせ、「生きてるだけで、愛。」で劇場長編映画デビュー、2作目となる「かくしごと」で第49回報知映画賞の最多ノミネートを果たした関根光才が務めている。

【作品情報】
フロントライン
全国公開中
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2025「フロントライン」製作委員会

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