すべてを失った女性の復讐が動き出す 刑務所からの出所シーン 「リボルバー」本編冒頭映像

映画スクエア

 2025年2月28日より劇場公開される、「無頼漢 渇いた罪」のチョン・ドヨン主演、オ・スンウク監督のタッグによる最新映画「リボルバー」から、チョン・ドヨン演じる元刑事のハ・スヨンが、警察内の汚職事件の罪をかぶり、2年間の服役を終えて出所するところから始まる、5分の冒頭映像が公開された。

 2年にわたる服役を終えた出所の日。「目の下の傷はどうしましたか?」と刑務官に尋ねられ「浴室で滑りました」と静かに答えるスヨン(チョン・ドヨン)。続く尋問にも終始無表情で答えて出所する。すると刑務所を出たスヨンの前に一台の車が。「出迎えなし?」と近づいてきたのは事件担当の検事だった。そこへ赤い車で姿を現したのはチョンマダムことチョン・ユンソン(イム・ジヨン)。「何しに来た」「お出迎えに」「たかりに来たのか?」といぶかしがる検事をよそに、スヨンに向かって親しげに「スヨンさん!(オンニ!)お久しぶり」と言葉をかける。

 2人のやり取りを無言で見ていたスヨンが「私を知ってる?」と尋ねると、「覚えてませんか?インパクトのある顔なのに」「前にチョ社長の店であいさつを」と続けるユンソン。そして「ひどい格好ね。まずは服を買わなきゃ」と、ユンソンはスヨンを車に誘う。終始冷たい表情のチョン・ドヨンとひとクセある大げさな表情をみせるイム・ジヨンが対照的なシーンとなっている。

 この場面について、チョン・ドヨンは「イム・ジヨン演じるチョン・ユンソンが初めてスヨンを迎えに来る時、飛び回る蝶のように「オンニ!」と言った瞬間、空気が変わるのを感じた。その瞬間、ものすごいエネルギーを彼女から受け取って、“私の中で何ができるだろう”と考えていた気がする」とコメントしている。

 「リボルバー」は、失われた金と名誉をめぐる韓国のリベンジ・ノワール映画。夢に見たマンションへの入居を待ちわびていた警察官のスヨンは、恋人の突然の裏金問題に巻き込まれ、「すべての罪をかぶってくれるなら大きな補償を約束する」と謎の男アンディに持ち掛けられる。スヨンはこれを受け入れ刑務所に入る。2年後のスヨンの出所日。刑務所の前で彼女を待ち伏せしていたのは、見知らぬ謎の女ユンソンだった。失ったすべてを取り戻すために、補償を約束したアンディを探しまわるスヨンは、背後にある巨大な勢力と向かい合うことになる。

 スヨンを演じるのは、「シークレット・サンシャイン」で、韓国人俳優として初となる第60回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞したチョン・ドヨン。カンヌ国際映画祭の「ある視点」に正式出品された「無頼漢 渇いた罪」に続き、オ・スンウク監督とタッグを組み、目的のために粘り強く一つの道だけを行くスヨンの怒りを、ドライかつ冷徹に体現する。アンディ役をチ・チャンウク、謎の女役をイム・ジヨンのほか、イ・ジョンジェ、キム・ジョンスらが顔をそろえる。

【作品情報】
リボルバー
2025年2月28日(金)全国ロードショー
配給:ツイン
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