映画スクエア
いしいしんじによる同名小説のミュージカルアニメーション映画化作「トリツカレ男」の劇場公開日が、2025年11月7日に決まった。あわせて、佐野晶哉(Aぇ! group)と上白石萌歌が声優を務めることが発表された。
佐野晶哉が演じるのは、何かに夢中になると、他のことは一切見えなくなってしまうことから、周りのみんなに“トリツカレ男”と呼ばれている主人公のジュゼッペ。本作のヒロインで、ジュゼッペが恋に落ちる風船売りのペチカ役を上白石萌歌が務める。佐野と上白石のふたりが持ち前の歌唱力を発揮する劇中歌を制作したのは、Awesome City Clubのatagi。映画音楽を手がけるのは初となるatagiが、劇中歌5曲と一部の劇伴を担当している。
atagiが手掛け、ジュゼッペ(佐野)とペチカ(上白石)が高らかに歌う劇中歌「ファンファーレ ~恋に浮かれて~」を使用した音楽予告も公開された。佐野と上白石の息がぴったり合った劇中歌「ファンファーレ ~恋に浮かれて~」が流れ、ジュゼッペとペチカがともに時を過ごし、仲を深めていく様子が捉えられている。
原作小説「トリツカレ男」は2001年に刊行され、2006年に新潮社より文庫化。これまでに4度も舞台化されるなど、長年に渡って愛されている作品。主人公のジュゼッペは、何かに夢中になると他のことは一切見えなくなるほど没頭することから、街の人たちから“トリツカレ男”と呼ばれている青年。ある日、そんな彼が風船売りの少女・ペチカに恋をし、夢中になる=“トリツカレる”。監督は、大人も泣けると言われる「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボと一ちゃん」の髙橋渉。
佐野晶哉、上白石萌歌、atagiのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■ジュゼッペ:佐野晶哉
ジュゼッペにトリツカレた佐野晶哉です。
初めて映像を見た時、1枚1枚手書きで描かれた温もり溢れるアニメーションと個性的なキャラクターに釘付けになり、純粋に生きるジュゼッペに勇気をもらいました。
劇場を出るといつもの世界がいつもより澄んで見えるような映画です。
好奇心を奮い立たせてくる素敵なストーリーと心躍る音楽をぜひ劇場で!
この映画にトリツカレてください!
■ペチカ:上白石萌歌
ペチカ役を演じました、上白石萌歌です。
いしいしんじさんが20年以上前に紡がれた瑞々しい物語に新たな息吹が吹き込まれ、鮮やかな色彩や歌が加わることでさらに豊かな世界が広がったこの作品に参加させていただけて、とても幸せです。
ペチカはさまざまなものを抱え、孤独に生きる女の子。ジュゼッペと出会うことで彼女の凍りついた心がしだいにほどけてゆきます。
物事に対しても人に対しても、”好き”という気持ちを混じり気なく心に持つことの素晴らしさを改めて感じました。観終わった後に目に映るものすべてがうつくしく見えるような、そんな作品です。大きなスクリーンでぜひ体感してください!
■音楽:atagi(Awesome City Club)
音楽を担当させていただきました、Awesome City Club atagiです。慣れない事もあり不安がありましたが、コンテができ、絵が動き。作品がどんどん立体的になっていく中で、いつしか物語の一員になったように音楽を作る事ができました。作品に導かれるように音楽を作れたという事は、本当に幸せな事でした。出来上がった作品を見て、改めて佐野さんや上白石さんの表現に驚かされました。歌唱もセリフも、随所にまごころを感じました。この映画には、人の営みの面白さ、可愛さ、温かさ、そして力強さが詰まっています。ワクワクして作品をご覧になって頂けたらと思います。
【作品情報】
トリツカレ男
2025年11月7日(金)全国公開
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©2001 いしいしんじ/新潮社 ©2025映画「トリツカレ男」製作委員会