指定難病の子供を持つ家族を追うドキュメンタリー 「ライフテープ」公開決定

映画スクエア

 安楽涼監督による初のドキュメンタリー映画「ライフテープ」が、2026年3月28日より劇場公開されることが決まった。

 「ライフテープ」は、指定難病の子供を持つ家族を追ったドキュメンタリー。音楽制作やダンスに取り組むアーティストの隆一の朱香。ふたりには珀久が生まれたばかりで、3人と猫のフィガロの暮らしには笑顔が絶えない。珀久は、約12万人にひとりという「メンケス病」を抱えている。銅の欠乏により様々な健康問題が生じる指定難病だ。出産から診断までの日記には現実をなんとか受け止めようとするふたりの切実な言葉がありのままにつづられていた。逃げ場のない孤独と不安に向き合いつづけ、ここまでつむいできた日常。そうして家族は、珀久の喉の切開手術という大きな決断のときを迎えようとしていた。

 これまで「追い風」「夢半ば」などで、監督として等身大でリアルな空気を描いてきた安楽涼による初のドキュメンタリー。第16回「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」のコンペティション部門に入賞し、その際審査員を務めたドキュメンタリー監督の大島新が作品に惚れ込み、プロデューサーを買って出た作品。フェスティバルでの上映版に再編集を加えての劇場公開となる。

 安楽涼監督らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■安楽涼(監督)
親友の隆一を久々に遊びに誘ったはずの電話で、彼の息子がメンケス病になった事を伝えてくれました。
ネットで調べても情報が僅かにしか出てこない。当然のように何もできない。それでも、初めて会いに行った日、こちらの心配なんて関係なく超楽しそうに家族 3 人は遊んでいました。
この幸せを映画にしよう、友人として一緒にいよう。そう思って撮り始めました。
目を離せない大変な日々だって楽しんでる 3 人を尊敬しています。公開して、沢山の人が 3 人に出会ってくれたら嬉しいです。

■大島新(プロデューサー)
長くドキュメンタリーに携わってきたが、「難病」は苦手だった。とりわけそれが子どもの場合、観ていてあまりに痛ましいから。そして「感動」は、もっと苦手だった。時にそれはあざとく、押しつけがましいから。
しかし『ライフテープ』は、まったく違った。私はこの難病の子を持つ夫婦の姿に、はげしく感動した。隆一さんと朱香さん、なんて素敵な人たちだろう。そして二人の思いに応えた安楽さん、人としても映像作家としても、最高にイケてるよ。これはポップな若者たちの、愛と友情の物語。ドキュメンタリー映画の世界に、新しい風が吹いた。

■前田亜紀(プロデューサー)
2025 年 2 月、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで審査員をしている大島さんが興奮気味に電話をかけてきた。「すごい掘り出し物がある!これを劇場公開する手伝いをしたい、ぜひ観てみて!」 それがこの『ライフテープ』だった。大島さんがあまりに褒めちぎるので観る前から期待値のハードルをかなり上げられてしまって、いかがなものかと思ったけれど、観ていて途中から泣いてしまった。この愛おしい日々の記録が多くの人に届きますように。

【作品情報】
ライフテープ
2026年3月28日(土)[東京]ユーロスペースほか全国順次公開
配給:東風
(C)『ライフテープ』製作委員会

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