うさぎたちに待ち受ける苦難と残酷な現実 「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」予告

映画スクエア

 2024年11月30日より劇場公開される、1978年に制作されたイギリスのアニメーション映画「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版」の、予告編が公開された。

 予告編は、鳥のさえずりが響き渡るのどかな村から始まり、平穏な日常が人間の手により少しずつ壊されていく様子を、うさぎたちの視点で描きだす。うさぎたちが自由に跳ね回っていた場所に、タバコの吸い殻が落ちていたかと思えば、次の場面では高級住宅の開発予定地であることを示す看板が設置される。主人公のヘイズルは、弟のファイバーがいち早く危険を察知したことから、仲間たちと安全な場所を求めて旅に出ることにする。その道中には、自分たちの村が壊されていくだけでなく、ワナにかかってしまった痛々しいうさぎの姿も見られる。見知らぬ土地に行けば、その場所ごとのルールがあり、野蛮な戦争を起こしかねない将軍に遭遇するなど、苦難と残酷な現実が待ち受ける。

 予告の後半では、アート・ガーファンクルが歌う主題歌「Bright Eyes」も流れ、本作をフェイバリットにあげる、ギレルモ・デル・トロのコメントも紹介されている。

 あわせて解禁となるポスタービジュアルは、太陽を背に、主人公ヘイズルが仲間や敵が集まる中心で正面を見ているショットが大きく捉えられている。アニメーション作品「オオカミの家」「めくらやなぎと眠る女」や、実写映画「さらば、わが愛/覇王別姫 4K」「悪魔と夜ふかし」などのデザインを手がけた塚本陽が担当した。

 「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」は、アニメーション映画でありながら、子供のみに向けた内容ではなく、かわいらしい野うさぎたちに待ち受ける苦難と残酷な現実、人間たちによる乱開発により滅びゆく野生動物、外敵との血生臭い闘いなどを描いた作品。原作は、1973年に英国カーネギー賞とガーディアン賞をダブル受賞した、イギリスの作家リチャード・アダムスによる児童文学。1978年にイギリスで初めてアニメーション映画化され、日本では1980年に夏休み映画として公開された。今回は日本初となるオリジナル音声+日本語字幕での上映となる。

【作品情報】
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版
2024年11月30日(土)よりシネ・リーブル池袋、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:アーク・フィルムズ
© 1978 WATERSHIP PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

新着コンテンツ