映画スクエア
2024年6月7日より劇場公開される、ヤマシタトモコの同名コミックを原作とした映画「違国日記」から、“わかり合えなくても寄り添える”を体現する槙生と朝の関係を捉えた本編映像が公開された。不慮の事故で両親を亡くした朝と、朝を引き取ることになった叔母の槙生。それまでまったく関わりがなかったふたりが、生活を共にする中で次第に距離を縮めていく様子が切り取られた2つのシーンが収められている。
1本目の映像は、槙生の家に朝がやってくるシーン。片付けが苦手な槙生の部屋は大量の本や物が乱雑に置かれ、常に整理整頓されていた両親と暮らしていた家とはまったく違う様相に、朝はがく然とする。そして葬式の帰りに勢いで朝を連れて帰ってしまい、今になって現実にうろたえる槙生のぎこちない空気感も捉えられている。
2本目の映像は朝が片付けをするシーン。「1人だと掃除する時間ないのかなって」と槙生を気遣う朝に対し、「片付けが苦手で…」と答える槙生。しかし、槙生の姉・実里と真逆な姿に、朝は「なんで苦手なの?!大人はみんなきれい好きで掃除ができると思ってた」と驚いてしまう。15歳の朝が持っていた”大人像”から大きく逸れた槙生のリアルな姿を知ることで距離が縮まった2人。正反対の2人が、互いの習慣や行動に驚きつつも、理解を深めていくという、作品のテーマを象徴するシーンとなっている。
「違国日記」は、人見知りな小説家の高代槙生(35)と、その姪・田汲朝(15)という対照的な2人の同居譚。なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なったかけがえのない関係になっていく様子を描く。高代槙生を演じるのは新垣結衣。オーディションで選ばれた新人の早瀬憩が、新垣とともにダブル主演を務める。メガホンを取るのは、「PARKS パークス」「ジオラマボーイ・パノラマガール」などの瀬田なつき監督。
【作品情報】
違国日記
2024年6月7日(金)全国ロードショー
配給:東京テアトル、ショウゲート
©2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会