吉井和哉 恩人との約束と40年ぶりのセッション 闘病を経てステージ復活 「みらいのうた」予告

映画スクエア

 2025年12月5日に劇場公開される、エリザベス宮地監督がTHE YELLOW MONKEYのボーカル・吉井和哉に密着したドキュメンタリー映画「みらいのうた」の、予告編が公開された。

 予告編は、吉井が少年時代を過ごした静岡の海、そしてドキュメンタリーの当初のきっかけが語られるシーンから始まる。吉井和哉のミュージシャンとしての人生は、URGH POLICE(アーグポリス)のボーカルEROとの出会いから始まった。当時10代だった吉井はベーシストとして加入したが、バンドは自然消滅した。その後、吉井はURGH POLICEを通じて出会った仲間達とTHE YELLOW MONKEYを結成。EROは静岡に残り、地元で働きながらカントリーミュージックに目覚め、それぞれの音楽の道を歩みながらも交流を続けていた。しかし2021年、EROが脳梗塞で倒れ、音楽活動どころか仕事もできなくなってしまう。

 吉井は、療養中だったEROのために何かできることはないかと思い、「URGHPOLICE時代の曲を、また一緒にやらないか?」と40年振りのセッションの約束をし、その様子を追ったドキュメンタリーの撮影を開始した。しかし、撮影開始から数カ月後、吉井の喉頭がんが発覚する。それでも吉井は、制作作業を続け、試行錯誤の中、ひたすらリハーサルの日々を過ごしていたが、ある決断をする。そして、東京ドームライブの”復活の日”を迎える。さらにライブを終え約3カ月後、吉井は、EROとの約束を果たすため静岡に帰郷する。URGH POLICE以来、40年振りのセッションへ準備を進めていくのだった。

 「みらいのうた」は、ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」のボーカルとして、多くの音楽ファンを魅了し続けている吉井和哉を追った作品。2022年に吉井への密着を開始した数カ月後に、吉井が喉頭がんであることが発覚。そこから予期せぬ“未来”と、これまでの人生がつづられていくドキュメンタリー作品になっている。幼い頃に亡くした父や、幼少期の思い出、14歳でのロックとの出会いなどが語られていく。さらに、病が発覚した後の日々や、2024年に感動的な復活を遂げた東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」の熱く壮絶なライブパフォーマンス、公演までの日々が記録されている。

 監督を務めるのはエリザベス宮地。藤井風、BiSH、MOROHA、クリープハイプなど数々のミュージシャンたちのドキュメンタリー映像やミュージックビデオ、そして2024年には俳優・東出昌大の狩猟生活を1年間密着したドキュメンタリー映画「WILL」など、さまざまな人生を撮り続けてきた。本作では、これまで生きてきた吉井の人生がどのように音楽へつながっているかが収められ、本作でしか見られない吉井の表情、想いが刻み込まれている。

【作品情報】
みらいのうた
2025年12月5日(金)全国公開
配給:murmur
©︎2025「みらいのうた」製作委員会

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