高杉真宙&伊藤万理華 トナカイ&サンタ姿を披露 「架空の犬と嘘をつく猫」本編映像

映画スクエア

 2026年1月9日より劇場公開される、「愛に乱暴」の森ガキ侑大監督最新作「架空の犬と嘘をつく猫」から、高杉真宙と伊藤万理華がトナカイ&サンタ姿を披露するシーンの、本編映像が公開された。

 公開されたのは、高杉演じる山吹と伊藤演じる頼が、それぞれトナカイとサンタの姿になり、子供たちに絵本の読み聞かせをプレゼントするシーン。2人がクリスマス・イブに訪れたのは、こどもハウス「ひだまり」。ここでは、ささやかながらも幸せそうなクリスマスパーティが開かれており、頼の「はーい、読み聞かせはじまるよー!」という掛け声とともに、子どもたちの楽しそうな声が響きわたる。

 サンタ姿の頼は、プレゼントがたくさん入りそうな白い大きな袋から絵本を取り出し、さっそく読み聞かせをプレゼントしようとするのだが、子供たちがすでに知っている絵本ばかりになってしまっていた。子供たちの前で困り果てる頼。そこに、トナカイ姿で頼の様子を見守っていた山吹が助け舟を出す。

 「みんなー、くま人間って知っとる?」と、頼の隣に移り、画用紙とペンを手にとって子どもたちに話しかける山吹。即興でオリジナルのキャラクターを描き上げ、その場で考えた架空の物語の世界に子供たちを惹き込んでいく。映像では、心地よい山吹の声にあわせて絵本の世界が広がり、優しいタッチで描かれる“くま人間”の物語が映し出される。ちょっと切なくて、温かい気持ちになれるオリジナルの物語“くま人間”は、子どもたちからも大人気。優しさで周囲を包み込む山吹の温かさが描かれたシーンになっている。

 今回で3度目の共演となる高杉と伊藤。現場でも役柄と同様に和やかな様子で撮影に臨んでいたという。森ガキ監督は、「もともと別作品でもご一緒されていたようで仲が良いんですが、二人とも似ているんです。山吹も頼も本音が言いにくい受け身で、不器用。初日にプロデューサーと4人でご飯に行ったら、二人ともすごく寡黙で(笑)。役そのままでしたね」と、裏話を明かしている。

高杉真宙&伊藤万理華 トナカイ&サンタ姿を披露 「架空の犬と嘘をつく猫」本編映像

 「架空の犬と嘘をつく猫」は、「川のほとりに立つ者は」で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説の映画化作。脚本を「浅田家!」の菅野友恵が担当している。弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族の誰もが”不都合な真実“から目をそらし、それでもなお一緒に暮らしている。そんな機能不全の羽猫家の、不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい、そんな約30年間を描いた物語が描かれる。

 主人公・羽猫山吹を演じるのは、映画「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション」「盤上の向日葵」と、出演作が相次ぐ高杉真宙。山吹の幼なじみで恋人となる佐藤頼を伊藤万理華、山吹の初恋の相手である遠山かな子を深川麻衣が演じ、正反対の女性像を体現する。また母・雪乃役に安藤裕子、姉・紅役を向里祐香、父・淳吾役に安田顕、そして祖母役に余貴美子、祖父役には柄本明が顔をそろえる。さらに、お笑いタレント・脚本家、女優とさまざまな顔をもつヒコロヒーや、本作の舞台となった佐賀出身のはなわも出演。原作の舞台である佐賀県での全編ロケによって撮影された。

【作品情報】
架空の犬と嘘をつく猫
2026年1月9日(金)TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー
配給:ポニーキャニオン
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会

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