映画配給ムヴィオラ 配信サービスをスタート ミニシアター系の洋画中心に配信

映画スクエア

 映画配給会社ムヴィオラが、配信サービス「シアター・ムヴィオラ」を、2月10日午前10時よりスタートする。また、会員限定に情報を提供する「ムヴィオラ・メンバーズ」の会員募集も開始する。

 「シアター・ムヴィオラ」は、見たい作品をレンタルで視聴する「TVOD(都度課金型動画配信)」で配信する。料金は1本あたり税込み550円(一部作品は税込1100円)。ミニシアター系の洋画を中心とした作品が配信される。また、今月のピックアップ作品を選び、監督やスタッフ、キャスト、作品の背景、配給会社だから語れる製作者の意図など、多角的に映画を紹介していく。

 「ムヴィオラ・メンバーズ」は、ムヴィオラ配給作品および「シアター・ムヴィオラ」の最新情報を提供するほか、配給作品のチケットやグッズのプレゼント、オンライントークやレクチャーなどを、会員限定で実施する。会員登録は無料。

【第一弾配信作品ラインアップ】 ※作品は順次追加
『ラサへの歩き方~祈りの 2400km』チャン・ヤン監督
『草原の河』ソンタルジャ監督
『世紀の光』アピチャッポン・ウィーラセタクン監督
『光りの墓』アピチャッポン・ウィーラセタクン監督
『タレンタイム ~優しい歌』ヤスミン・アフマド監督
『もうひとりの息子』ロレーヌ・レヴィ監督
『ルイ 14 世の死』アルベール・セラ監督
『わたしは、幸福(フェリシテ)』アラン・ゴミス監督
『ぶあいそうな手紙』アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督
『無言歌』ワン・ビン監督
『鉄西区』ワン・ビン監督
『鳳鳴(フォンミン)—中国の記憶』ワン・ビン監督
『収容病棟』ワン・ビン監督
『苦い銭』ワン・ビン監督
『死霊魂』ワン・ビン監督
『祝福~オラとニコデムの家~』アンナ・ザメツカ監督
『リル・バック ストリートから世界へ』ルイ・ウォレカン監督

【配給会社ムヴィオラ 代表・武井みゆきのあいさつの言葉】
この2年間、映画に関わる仕事をしている誰もが「何かを変えなくては」「何かを始めなくては」と考え続けてきたと思います。私たちも小さな会社ながら、少しでも自分たちが信じる映画を継続して紹介していくために何かを始めたいと考えていました。その答えが「シアター・ムヴィオラ」「ムヴィオラ・メンバーズ」です。
これまで、ムヴィオラが配給する映画は、配信向きではないと考えていたことがありました。自分自身が、映画は等身大より大きなスクリーンで見たい=映画館で見るのが好き、ということもありますが、「メジャーな有名俳優や監督の映画ではない」「配信で人気のジャンルがない」というラインナップですし、実際、大手配信サイトでの売り上げは大きくはありません。また、DVDレンタルも不向きと判断され、セルしか発売していない映画もあります。
ただそれでも、手がけてきた作品は素晴らしいものだと信じていますし、長い権利期間の間、もっと多くの観客にアクセスしたいと思い、私たち自身の手で配信する場を設けることにしました。もっと多角的で深い情報とリンクしながら、丁寧に映画を届けることを特徴として考えました。
映画館のファンでいたいという気持ちに変わりはありませんが、それ以上に「この映画をたくさんの人に見てもらいたい」という気持ちで買ってきた映画を、1 度でも多く、見てもらえることを願っています。そして、配信での出会いから映画の沼にハマり、映画館に行かずにはいられない映画ファンが生まれることを願って。応援よろしくお願いします!

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