映画スクエア
クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」のジョーカー役で強烈な印象を残しながら、28歳でこの世を去ったヒース・レジャー。そんな彼の出演映画を全作品紹介します。
ヒース・レジャーは、1979年、オーストラリアの西オーストラリア州・パースに生まれました。姉の影響で10歳の頃から地元の劇団に入り、舞台やテレビなどで演技を経験。高校でも演劇部に所属していました。
1997年にオーストラリア映画「ブラックロック」で本格的にスクリーンデビューを果たしました。1999年公開の「恋のからさわぎ」でハリウッドに進出。メル・ギブソンの息子役を演じた「パトリオット」やアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた「ブロークバック・マウンテン」などで注目を浴び、順調にキャリアを積んでいきました。しかし、「ダークナイト」の撮影終了後、薬の併用摂取による急性薬物中毒で帰らぬ人に。彼の死後に公開された「ダークナイト」では、その演技が高く評価され、アカデミー賞助演男優賞をはじめ多くの賞に輝きました。
実話をもとに、若者たちの狂気や葛藤を描いた青春スリラー映画です。
サーフィンに明け暮れる若者たちは、あるパーティーで、一人の少女をレイプしてしまいます。翌朝、彼女は変わり果てた姿で発見されるのでした。
テレビドラマで注目を集め始めたヒース・レジャーが、小さい役ながら出演した作品です。
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ある秘密が記されたフロッピーディスクを託された犬が、少年家族とともに敵と対決するファミリーコメディ映画。
パソコンを使って人間と会話ができるジャックラッセルテリアのPC。飼い主から大金のありかを書き込んだフロッピーディスクを託されますが、悪党アニヤの魔の手がすぐそこまで迫っていました。PCは少年ザックとその家族と一緒にアニヤに立ち向かいます。
ヒース・レジャーは、主人公の隣に住む少女が所属する演劇部のメンバーを演じています。出演シーンは数分です。
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ギャングに憧れる青年が大金のために銀行強盗を計画する、ちょっと笑えるクライムサスペンス映画。「ピーターラビット」シリーズなどに出演するローズ・バーンのデビュー作です。
転校生のキャメロンは、学園のアイドルのビアンカに一瞬で心をうばわれます。しかし、ビアンカは、正反対の性格の姉カトリーナがだれかとデートできるまでデートをしてはいけないと父親から禁止されてしまいます。キャメロンは学園の変わり者として有名なパトリックとカトリーナをデートさせようと画策しますが……。
日本では劇場未公開でしたが、北米では興行収入が同時期公開の大ヒット映画「マトリックス」に次いで、初登場第2位を記録しました。2012年には同監督で続編も製作されました。
ヒース・レジャーにとって初のハリウッド進出作品であり、初の主演映画。カトリーナに次第に惹かれていくパトリックを演じました。
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ギャングに憧れる青年が大金のために銀行強盗を計画する、ちょっと笑えるクライムサスペンス映画。「ピーターラビット」シリーズなどに出演するローズ・バーンのデビュー作です。
シドニーで、ストリップクラブの客引きをしながら暮らす18歳のジミー。キャングのパンドから大金輸送の依頼を受けるが、浜辺で好きな女性アレックスの姿を追っているうちに、大金を奪われてしまいます。パンドからの制裁を恐れたジミーは、銀行強盗をして大金を工面しようとしますが……。
ヒース・レジャーは主人公のアレックスを演じています。監督のグレゴール・ジョーダンとは「ケリー・ザ・ギャング」で再びタッグを組みます。
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監督に「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ、主演に「マッドマックス」シリーズのメル・ギブソンをむかえた歴史アクション大作。家族のためにアメリカ独立戦争に参加する元兵士の姿を描きます。
北アメリカを舞台にしたフレンチ・インディアン戦争の英雄ベンジャミン・マーティン。彼はこの戦争のあと、子供たちと平穏に暮らしていました。しかし、1776年、独立戦争が勃発。息子たちも戦地に赴きますが、イギリス軍によって殺されてしまいます。激怒したベンジャミンは再び戦うことを決意するのでした。
アカデミー賞では撮影賞など3部門にノミネート。SFなど賞を受けにくいジャンルの作品に送られるサターン賞では、アクション/アドベンチャー映画賞にノミネートされました。
ヒース・レジャーは主人公ベンジャミンの息子ガブリエルを演じています。
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中世のヨーロッパを舞台に、ジュースティング（馬上槍試合）の世界に飛び込む若者の青春を描いたアクション映画。劇中でクイーンといった現代のロック・ミュージックが使用されているのも見所です。
14世紀、貧しい家の子どもとして生まれたウィリアム。彼は、貴族や騎士しか参加できないジュースティングに身分を偽り出場していました。ライバルのアダマーとの対戦、貴婦人ジョスリンとの恋などを経験し成長したウィリアムは、やがてロンドンで開かれる世界大会に出場することになる。
ヒース・レジャーは主人公のウィリアムを演じています。
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レイシストである白人の男が、黒人女性との恋愛を通して人生を見つめ直していく人間ドラマ。監督は「007／慰めの報酬」のマーク・フォスター。ハル・ベリー、ビリー・ボブ・ソーントンの共演作です。
ジョージア州の刑務所で看守として働くハンクは、父親譲りの黒人嫌い。ある日、看守になりたての息子ソニーとともに、黒人死刑囚のマスグローブの刑を執行しようとしますが、取り乱したソニーは途中で職務を放棄してしまいます。執行後、ソニーを激しく問い詰めるハンクでしたが、ソニーは目の前で自殺してしまいます。
アカデミー賞では2部門にノミネートされ、ハル・ベリーが主演女優賞を獲得しました。またベルリン国際映画祭でも銀熊賞（女優賞）を受賞しました。
ヒース・レジャーは人種差別主義者の父親に疑問をもつソニーを演じました。
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戦争に疑問を感じた元英国軍兵士が、愛する者たちのために再び戦場に挑む歴史スペクタクル映画。原作はイギリス文学の古典的名作「四枚の羽根」で、6度目の映画化となります。
19世紀末、イギリス軍のエリート士官ハリーは、軍人仲間や婚約者に囲まれながら順風満帆な人生を送っていました。しかし、さらなる領土拡大を目的とするイギリス軍の戦争に意義を見いだせず除隊してしまいます。仲間や婚約者から見放されたハリーでしたが、スーダンで仲間が窮地に陥っていると知り、再び戦地に向かうことを決意するのでした。
ヒース・レジャーは愛する者のために立ち上がる主人公のハリーを演じました。
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オーストラリアの伝説のアウトロー、ネッド・ケリーの生涯を描いたアドベンチャー映画。ヒース・レジャー、オーランド・ブルーム、ジェフリー・ラッシュ、ナオミ・ワッツなど豪華キャスト陣が競演しました。
19世紀、イギリスの流刑地として使われていたオーストラリア。青年ネッドは父親が犯罪者というだけで、無実の罪で投獄されてしまいます。出所後、ネッドは弟や親友たちと、ギャング団“ケリー・ザ・ギャング”を結成。銀行強盗を繰り返し、その大金を貧しい人たちに分け与え始めます。
ヒース・レジャーは、オーストラリアの伝説の反逆者ともいわれるネッド・ケリーを演じました。
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若き司祭が“罪食い”という異端の存在に苦しめられていく姿を描いたオカルト・ホラー。「ROCK YOU！」の監督ブライアン・ヘルゲランドと主役のヒース・レジャーが再び集結した作品です。
アメリカ・ニューヨークの司祭アレックスは、恩師が謎の死を遂げたと知り、ローマに向かいます。遺体の発見現場に残っていた特徴的な文字から、ある儀式が行われていたのではないかと疑問をもったアレックスは、心に闇を抱えたマーラとともに独自の調査を始める。
ヒース・レジャーは主人公の司祭アレックスを演じています。マーラ役のシャニン・ソサモンとは「ROCK YOU！」でも共演しています。
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1970年代にスケートボードシーンに革命をもたらした伝説のチームZ-BOYSの軌跡を描いた青春ドラマ。Z-BOYSメンバーのひとりであるステイシー・ペラルタが脚本、「トワイライト～初恋～」のキャサリン・ハードウィックが監督を担当しました。
アメリカ西海岸ヴェニスビーチのドッグタウンとよばれる地区で、スケートボードに明け暮れる少年ステイシー、ジェイ、トニー。ある日、サーフ・ショップを経営するスキップの提案で、少年たちはチームを組むことに。彼らの新しいスケーティング・スタイルは徐々に世間の注目を集め、3人はスターへの道を駆け上がっていきます。
ヒース・レジャーは少年たちの兄貴分的存在のスキップを演じています。
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ペテンをはたらきながら旅をしていたグリム兄弟が、本物の魔女と対決することになる冒険ファンタジー。「20世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアムがグリム童話をもとに監督した作品で、随所にグリム童話のエッセンスが散りばめられています。
19世紀のドイツで、兄ウィルと弟のジェイコブのグリム兄弟は、嘘の魔物をでっち上げては退治したと偽り、村人から賞金をせしめていました。このペテンはやがてばれてしまい、兄弟は将軍に捕らえらます。将軍は見逃す代わりに、ある村で起きている少女連続失踪事件を解決するよう命じるのでした。
ヒース・レジャーは弟のジェイコブ・グリムを演じています。彼はテリー・ギリアム監督作の「Dr.パルナサスの鏡」にも出演することになります。
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20年にわたって愛し合った男性2人の姿を、「ライフ・オブ・パイ／トラと漂流した227日」のアン・リー監督が繊細に描きだすラブ・ストーリーです。原作はアメリカの小説家E・アニー・プルーの同名短編小説。ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、アン・ハサウェイなど若手俳優の競演にも注目です。
1963年の夏、ワイオミング州ブロークバック・マウンテンにある牧場に季節労働者としてやってきた2人の青年イニスとジャック。彼らはともに時間を過ごすうちに、激しく愛し合う仲になります。しかし牧場での労働が終わり帰郷した2人は、それぞれ女性と結婚し別々の道を進むことになります。
アカデミー賞では8部門にノミネートされ、監督賞や脚色賞など3部門を獲得。ほかにもヴェネチア国際映画祭の金獅子賞など多くの賞に輝きました。
ヒース・レジャーは、主人公イニスを好演し、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。
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伝説的なプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァを主人公に描いた歴史ロマンティック・コメディ。「ギルバート・グレイプ」、「ショコラ」などの名匠ラッセ・ハルストレムが監督を務めています。
18世紀のヴェネチアで、数々の女性たちとの恋愛を楽しむカサノバ。修道女と関係したことで捕らえられ、なんとか釈放されたカサノバは、後ろ盾を得るために名家の娘ヴィクトリアを口説いて婚約します。そんなカサノバの前に、知的で男勝りな令嬢フランチェスカが現れます。
女性たちを虜にする主人公のカサノバをヒース・レジャー、ヒロインのフランチェスカをシエナ・ミラーが演じています。
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オーストラリアの作家ルーク・デイヴィスの自伝的小説を、世界的な演出家として知られるニール・アームフィールドが映画化。愛し合いながらもドラッグに溺れ、次第にすれ違っていく男女の苦悩と再生を描いた作品です。
詩人を志す青年ダンは、画家を目指すキャンディと出会い、二人は恋に落ちます。ヘロインを常習していたダンの影響で、キャンディもまたドラッグを服用するようになってしまいます。ドラッグを手に入れるため、キャンディは街で身体を売るようになり、ダンはそれを黙認するしかなくなります。
ヒース・レジャーが詩人志望の青年ダンを、オーストラリアの女優でテレビドラマなどでも活躍するアビー・コーニッシュがヒロインのキャンディを演じています。「シャイン」で第69回アカデミー賞主演男優賞を受賞したジェフリー・ラッシュが二人を見守る大学教授のキャスパー役で共演しています。
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カリスマ的ミュージシャン、ボブ・ディランの半生に着想を得たヒューマンドラマ。ボブ・ディランの分身ともいえる、年齢も性別も異なる6人のキャラクターが登場し、6つの物語が展開します。「ベルベット・ゴールドマイン」のトッド・ヘインズが監督・脚本を務めています。
1959年、ウッディ・ガスリーと名乗る11歳の少年がミュージシャンを夢見て旅に出ます。1960年代にプロテスト・フォーク界で成功したジャック・ロリンズはあることをきっかけに引退し、身を隠します。1965年フォークフェスティバスに出演したジュードは、ロックを演奏してフォークファンから批判を浴びます。
ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。また、ジュード役を演じたケイト・ブランシェットはヴェネツィア国際映画祭女優賞、ゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞するなど熱のこもった演技が高く評価されました。
フォークシンガーのジャック・ロリンズ役をクリスチャン・ベール、新人俳優のロビー役をヒース・レジャー、西部で隠遁生活を送るビリーをリチャード・ギアが演じています。
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クリストファー・ノーラン監督が手がける、バットマンを主人公にした3部作「ダークナイト トリロジー」の2作目。前作「バットマン ビギンズ」に引き続き、クリスチャン・ベールが主演を務めました。怪人ジョーカー役をヒース・レジャーが演じています。
富豪の身分を隠し、バッドマンとして闘うブルース・ウェインとゴードン警部補は、ゴッサム・シティで犯罪と日々闘っています。正義感に燃える検事のハービー・デントが新しく赴任し、共に闘っていきますが、ピエロのように顔を白塗りにした正体不明の男ジョーカーが闇の世界で暗躍し始めます。
アメリカでの興行収入は5億3,300万ドルを超え、2008年公開作の1位を記録する大ヒットとなりました。アカデミー賞には8部門にノミネートされ、ジョーカー役のヒース・レジャーが助演男優賞を受賞。ヒース・レジャーは、他にもゴールデン・グローブ賞助演男優賞など多数の賞に輝き、その演技が高く評価されました。日本でも興行収入は16億円を超え、日本アカデミー賞とブルーリボン賞の両方で外国作品賞を受賞しました。
心に闇を抱えたジョーカー役をヒース・レジャーが圧倒的な存在感で演じ、話題となりました。撮影終了後、急性薬物中毒でヒース・レジャーは帰らぬ人となりました。
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心の中の欲望を映し出す不思議な鏡をめぐるファンタジー映画。監督は「１２モンキーズ」のテリー・ギリアムです。主演のヒース・レジャーが製作途中で急死し、完成が危ぶまれましたが、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が役を引き継ぎ、無事映画が完成しました。
自分の欲望が反映された世界を体験できる不思議な装置、イマジナリウム。パルナサス博士を座長とした旅芸人の一座は、イマジナリウムを出し物にロンドンで客を集めようとしますが、誰も相手にしてくれません。そんなある日、博士の娘ヴァレンティナが青年トニーを助け、一座の仲間にトニーが加わります。
アカデミー賞の美術賞と衣装デザイン賞にノミネートされました。
現実と鏡の中の世界を行き来するトニーをヒース・レジャーが演じています。また、鏡の中の世界のトニーをジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が演じ分けています。
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若くして亡くなった俳優ヒース・レジャーの生涯を讃え、その人柄に迫る長編ドキュメンタリー作品です。ヒース・レジャー自身が撮影した貴重な映像や、親交の深かった人たちへのインタビューなどで構成されています。
画面に向けてカメラを構えながら少年のような笑顔を見せる在りし日のヒース・レジャー。ミュージシャンのベン・ハーパーやモデルのクリスチャン・コーチなどの友人が、ヒース・レジャーの思い出を語っていきます。
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