80年前の戦時下 満洲で起きた”接待”という名の性暴力 ドキュメンタリー「黒川の女たち」公開決定

映画スクエア

 横浜市長選を描いたドキュメンタリー映画「ハマのドン」を手がけた松原文枝監督による、ドキュメンタリー映画第2作「黒川の女たち」が、2025年7月12日より劇場公開されることが決まった。

 「黒川の女たち」は、今から80年前の満洲で起きた”接待”という名の性暴力の実態、日本の敗戦後に日本へ帰るため、敵であるロシア軍に助けを求めた開拓団を描いたドキュメンタリー。命と引き換えに性の相手として差し出されたのは、数えで18歳以上の15名の女性たちだった。この事実は長年語られることなかったが、2013年に公の場で明かされた。

 本作の語りを担当したのは大竹しのぶ。「映画の中で、佐藤ハルエさんがひ孫の赤ちゃんに「笑った、笑った」と満面の笑みを浮かべて喜ばれて、手を合わせるシーンが大好きなんです。この世界に生まれて来てくれて有難うという気持ちが伝わって来て、いつまでもそういう時代が続いて欲しいなと願います。自分たちの孫やひ孫が幸せであり続けるために。過去をきちんと知り、未来を考えることをしなくてはいけないと思います」とコメントを寄せている。

【作品情報】
黒川の女たち
2025年7月12日(土)ユーロスペース、新宿ピカデリー他全国順次公開
©テレビ朝日

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