ショーン・ペン ウィリアム・ホールデンがモデルの二枚目スターに 「リコリス•ピザ」場面写真

映画スクエア

 7月1日より劇場公開される、本年度のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた、ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作「リコリス・ピザ」から、脇を固めるショーン・ペンとトム・ウェイツを捉えた場面写真が公開された。

 1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレーを舞台に、実在の俳優やプロデューサー、実際の出来事を背景に描かれている本作。ショーン・ペンが演じたのは、アラナ(アラナ・ハイム)が受けたオーディションで出会い、意気投合する俳優ジャック・ホールデンだ。ジャックのモデルは、ロマンティックな「麗しのサブリナ」や西部劇「ワイルドバンチ」など幅広く活躍した、俳優のウィリアム・ホールデン。髪をオールバックになでつけ、低い声でささやく伝説の二枚目スターを演じている。

 ミュージシャンとしてのみならず俳優としても活躍するトム・ウェイツが演じたのは、映画監督のレックス・ブラウ。モデルは、ウィリアム・ホールデン主演の「トコリの橋」を監督したマーク・ロブソン監督が有力だが、その破天荒さはサム・ペキンパーやジョン・ヒューストンもモデルにしているとも言われている。

 トム・ウェイツのキャスティングについて、ポール・トーマス・アンダーソン監督は、「ショーン・ペンをジャック・ホールデン役にキャスティングしてから、レックス・ブラウを誰が演じるべきか、2人で考えたんだ。その時、ショーンがトムを提案したんだよ。彼らはとても親しいからね。それなら受けてくれるかもしれないという気持ちもあって良いアイデアだと思ったんだ」と明かしている。また、撮影が始まると、「僕は監督として、必要がないカットにも関わらず、ただ彼がすることを見ていたいがためにカメラを回していました」と、その魅力について語っている。

 「リコリス・ピザ」は、1970年代のハリウッド近郊のサンフェルナンド・バレーを舞台に、カメラマンアシスタントのアラナと高校生ゲイリーの恋模様を描いた作品。監督は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭のすべてで監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン。三人姉妹バンド「HAIM」のメンバーであるアラナ・ハイムと、アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマンが主演し、映画デビューを飾っている。ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディが共演している。

【作品情報】
リコリス・ピザ
2022年7月1日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開日本公開
配給:ビターズ・エンド、パルコ ユニバーサル映画
© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

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