
「あいち国際女性映画祭 2025」の招待作品「長浜」が、2026年3月14日より劇場公開されることが決まった。
「長浜」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された長浜曳山まつり“子ども歌舞伎”を舞台に、自己の芽生えのはざ間で揺れ惑う子どもたちの心模様を描いた作品。11歳の伊吹は、1年前に亡くなった日本人の父・秀一の遺骨を届けるため、台湾人の母・ヤオファとともに、初めて父の故郷である長浜を訪れる。長浜ではちょうど年に一度のお祭りの準備をしている時期だった。そこで祭りの子ども歌舞伎でかつて父が演じた女形を演じることになった伊吹だったが、慣れない環境と歌舞伎の言い回しに苦戦し、孤立していた。そんな折に、自身の性に違和感を抱える少女・花と出会うことで、少しずつ心を開いていく伊吹。そして、祭り本番が近づくにつれ、伊吹は父とその不在へ向き合っていく。
監督は、幼少期を長浜で過ごした映画作家の谷口未央。自身の記憶と重ね合わせながら脚本を執筆し、長浜曳山まつりの協力も得て、約8年の歳月をかけて完成させた。本作が、「彦とベガ」に続く長編2作目となる。伊吹を演じるのはボーイズグループ・VOKSY DAYSとしてデビューが決定した、俳優・アーティスト荘司亜虎。対する花を、新鋭の加藤あんりが演じる。ともに初めての歌舞伎と祭囃子にチャレンジし、みずみずしい演技を披露している。その他にも瑛蓮、池田良らが脇を固めている。

監督・キャストのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■荘司亜虎
みなさんこんにちは。
『長浜』の伊吹役を演じました、荘司亜虎です!
僕自身が中国とのハーフなので、伊吹とは似てるところがあり演じる上で感情移入がしやすかったです。
中国語の台詞もあったり、僕自身ダンスが好きなのでそこを歌舞伎として得意なところも引き出せた、初の主演映画でした!
撮影当時はまだ中学一年生で、泊まり込みでの撮影が大変でしたがすごく楽しかったで す!みなさん是非劇場で最後までご覧いただけると嬉しいです。
■加藤あんり
初めて出演した映画が、劇場公開されるとのことで嬉しい気持ちでいっぱいで す。花は私とはあまり似ていない性格かつ、思いもよらない葛藤を抱えていました。
台本に目を通した後にまず、花の生きてきた環境や家族との関係性について頭の中で描いてみま した。その中でのどんな悩みやどんな考え方をするのかを私なりに一生懸命考え、演じています。
私の身の回りにも様々な人がいて、当たり前ですがそれぞれ違うことに向き合っているということを再認識することができました。
この作品をご覧頂いたみなさんが、様々な自分の思いを家族や周りの人に伝える勇気を与えることができればいいなと思っています。
■谷口未央監督
長浜曳山まつりを題材に映画を撮りたいと取材、記録撮影を始めてから劇場公開まで約10年を要しました。この間一度も挫けなかったといえば嘘になりますが、伝統文化の結晶である祭りの歌舞伎の舞台で、伊吹と花が葛藤も希望も全てを昇華させる姿を描きたい一心でした。コロナを経て時代も大きく様変わりしましたが、私たちはいつだって居場所を求めています。だからきっと誰かの心の深いところに届くと信じて。何より伊吹を荘司亜虎さん、花を加藤あんりさんに演じていただけました。1年早くても、1年遅くても叶わなかったでしょう。運命に励まされ、長浜曳山まつりの多くの関係者に支えられ、誕生した映画です。是非劇場に足をお運びください。
【作品情報】
長浜
2026年3月14日(土)K’scinemaほか公開!以降全国順次
配給:ブライトホース・フィルム