映画スクエア
「スモーキー・アンド・ビター」「7WAYS」などの神威杏次監督最新作「ヘブンズベル」が、2026年2月13日より劇場公開されることが決まった。
「ヘブンズベル」は、20年前の一家惨殺事件を発端に、失われた真実を求めて交錯する複数の運命が、無法地帯“エリア4”で再び交わるサスペンスアクション。20年前に起きた一家惨殺事件で生き残った10歳の少女・菜摘と、 その場にいなかったとされた“3人目の男”。成長した菜摘のもとに、一枚の写真が届く。その写真を手がかりに向かった先は、無法地帯・エリア4。菜摘は途中で出会ったマリコと、 閉ざされた街へと足を踏み入れる。一方その頃、闇組織に雇われたリンカは、脱獄囚・矢吹、藤川らと、 裏金を携えてエリア4へと潜入。やがて彼らの運命は交錯し、すべての鍵を握る“西の廃墟”で壮絶な対決の時を迎える。
「ウルトラマン80」の萩原佐代子、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の和泉史郎、「バイオマン」の牧野美千子ら、特撮レジェンド俳優陣が集結。平塚千瑛、本条舞、森脇和成(元猿岩石)をメインキャストに、40名以上が参加したエンターテインメント作品となっている。
キャスト、神威監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■平塚千瑛
いよいよ公開です!今回、主演を務めさせていただきましたが、群集劇が多い神威作品はいつも、全員が主役みたいなもの。ハードボイルドな作品ですが、登場人物たちが、過去に苦しみがらも、前を向いて必死に生きていく、希望のある作品です。是非、多くの方にご覧頂きたいです。よろしくお願い致します。
■中川ミコ
神威監督の映画に携わって8年!いつの時代も共に走り続け、今作に辿り着きました。神威映画の歴史と共に私があると言っても過言はありません!その時、その瞬間を生き、成長してきた役者達の姿を、一連の映画の中で感じてもらえるのもまた、神威映画の醍醐味ではないでしょうか? 最新作『ヘブンズベル』、満を持してのお披露目です。是非楽しんで頂けたら幸いです!
■森脇和成
神威監督との出会いは意外にも映画ではなく舞台劇、映画脚本を舞台用にアレンジした作品でした。とにかく独特な世界観を持っている方だなという印象でした。神威作品の映画に携わったのは前回の「7WAYS」に続き2度目。今回の「HEAVENS’BELL」も神威ワールド全開!!多くの方に観ていただき、神威ワールドを味わっていただきたいと思います。
■工藤俊作
前作『7WAYS』ではトリッキーな多重人格者の女性をモチーフに描いていたが、今回『HEAVENS BELL』では王道のアクションメインに重きを置き、そこに嘗て戦隊シリーズ等で活躍した俳優陣が得意のアクションを封印して、スラップスティックな演技に挑んでいる。ストーリーはあるものの、それも、もはや大した問題ではない。冬の寒くて暗い洞窟から太陽の光を浴びようと出てきた鳥達の群れのようだ…試写を見てそう感じた。
■萩原佐代子
神威組に参加させていただき4作品目。やりきれない理不尽な世の中、世間の常識から外れた「普通」、淡々と真っ当に生きようとする「普通」、人の数だけ「普通」がある。灰色でどうしようもないやるせない世界で、もがいて諦めてまた繰り返す。大多数の人間達のジグソーパズル。神威監督の想いを演者の台詞に散りばめながら、観る人の数だけ「鐘」は色を変える。貴方の鐘は鳴る?人生はハードボイルドだっ!
■神威杏次(出演兼監督脚本)
脚本構想に入った2023年暮れ、円安と物価高で庶民の生活は急激に苦しくなっていた。そこで「人生って素晴らしい」なんて物語は書けなかった。かといって社会批判をしても仕方ない。僕らができることは、どんな世の中であろうが、そこでちょっとおかしくなってしまった人間たちの姿を、面白おかしく描くこと。打算や損得で世の中をうまく渡ろうなんて、そんな面倒くさい生き方はすぐに捨てて、真っ当に生きましょう。天国で会えるように。
【作品情報】
ヘブンズベル
2026年2月13日(金)Morc阿佐ヶ谷ほか全国限定劇場公開