映画スクエア
2023年8月5日より劇場公開される、幼少期を養護施設で過ごし、解体業から映画監督・プロデューサーの荒戸源次郎の元で映画制作を学んだ異色の経歴を持つ、石井慎吾監督の劇場デビュー作「風のゆくえ」の、本予告編が公開された。
「風のゆくえ」は、孤独と劣等感にさいなまれながら人生をさまよい続ける若者を描いた作品。東京郊外の倉庫で働きながら、ただ漠然と日々を過ごす真司。幼少期に親兄弟と別れ、養護施設で育った真司は、強烈な劣等感を抱え、誰にも心を開かず孤独に生きてきた。唯一の趣味は本を読むこと、そしてノートに自分の気持ちを書くこと。そんな日々を過ごしていたある日、真司は茉耶と出会う。しかし初めて自分のことを好きになってくれた彼女に、真司は唐突に別れを切り出してしまう。別れ話の2日後、以前から予約していた台北旅行に2人は向かい、真司は最後の旅行と楽しもうとする。
メガホンを取るのは、幼少期を養護施設で過ごし、解体業から映画監督・プロデューサーの荒戸源次郎の元で映画制作を学んだ異色の経歴を持つ石井慎吾。自らの経験を元に脚本を執筆し、周囲とつながることができず、閉じた世界で生きる若者のざらついた感情を描き出している。主人公の真司を演じるのは、映画監督としても活躍する嶺豪一。真司の孤独をぎこちなくも優しく受け止めようとするヒロイン・茉耶を、舞台を中心に活動する斎藤千晃が演じている。
【作品情報】
風のゆくえ
2023年8月5日より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
配給:MAP
©️映画「風のゆくえ」製作委員会