映画スクエア
第36回山本周五郎賞の候補となった浅倉秋成の同名小説を、山田篤宏監督、阿部寛主演で映画化した「俺ではない炎上」(上映中)から、新たな場面写真が公開された。
場面写真では、逃走する昼・夕方・夜の山縣(阿部寛)が、身も心もボロボロになっていく姿が捉えられている。「エリートとして生きてきた男は、自分の正義と過ちに気づかず、すべて正しいと思ってきた。それが、ある事件をきっかけに全部覆されて、自分と向き合わざるを得ない状況に陥った男が必死になって逃げる姿」と、自身が演じた山縣について語っている。今までの作品にはない走りっぷりを見せる阿部は、走りながらも山縣泰介自身と自身を取り巻くさまざまな人間模様の間で揺れ、葛藤する内面を表現している。
「俺ではない炎上」は、SNSによって根拠の乏しい情報が”真実”となり大きな事件へと発展する、現代の冤罪(えんざい)の恐怖を描いた作品。阿部寛が、ある日突然、SNS上で”殺人事件の犯人”として個人情報をさらされ、身に覚えのないことなのに世間から追いかけ回される“炎上状態“となる、大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介を演じる。
【作品情報】
俺ではない炎上
2025年9月26日(金)全国公開
配給:松竹
©2025「俺ではない炎上」製作委員会 ©浅倉秋成/双葉社