
YouTubeを起点に、監督・脚本・作画・編集・声・歌までをすべて一人で手がける自主制作アニメで注目を集めてきた、アニメ・イラスト作家の谷口崇による代表作の長編映画作品「おしり前マン〜復活のおしり前帝国~」が、2026年3月20日より劇場公開されることが決まった。
谷口の代表作「おしり前マン」は、一枚の落書きから誕生したオリジナルヒーロー作品。映画版でも監督・脚本・作画・声・歌をはじめとする中核制作を谷口自身が手がけ、物語・キャラクター・映像表現のすべてが劇場版ならではのスケールへと進化した完全新作長編アニメーション映画として公開される。
「おしり前マン」とは、おしりが前にある、ごく普通のサラリーマン・前尻(まえじり)が、街の平和を守るヒーローとして活躍する物語。脱力感あふれるシュールな世界観と、笑いの中にどこか人間味を感じさせる作風が支持を集め、ゲーム化、CMコラボ、漫画連載など、インディーズ発のキャラクターとしては異例の広がりを見せてきた。谷口崇のアニメ制作20周年、そして「おしり前マン」誕生10周年を迎えた2024年には、映画化に向けたパイロット版ムービー制作のクラウドファンディングを実施。目標を大きく上回る4,854,053円の支援を集めた。
「おしり前マン〜復活のおしり前帝国~」では、おしりが前になる薬「シリマエナーレ」が街に出回り、かつてない混乱へと巻き込まれていくストーリーが展開される。事態の原因を探るため調査を進める中で、おしり前マンはとある製薬会社へと潜入。そこで「おしり前帝国復活計画」と記された文書を発見する。そこにはかつて存在した「おしり前帝国」がおしりが後ろの人たちに滅ぼされたことが書かれており、復讐と帝国の復活に燃える謎のボスが裏で動き出していた。事の重大性を感じたおしり前マンは、かつての師「おしり前レジェンド」(先代おしり前マン)に修行を依頼をする。
公開決定にあたり、谷口監督は「おしり前マンは、おしりが前にあることが特徴的なヒーローなので、自分の中でとても思い入れがあり、いつか映画化できたらと夢見ていました。そしてついに、おしり前マン10周年という年に映画化が決まり、いざストーリーを考えるとなると、そういうヒーローがこれまであまりいなかったということもあり、それがうまく伝わる作品にすることができるのか、不安もあったのですが、たくさんの方に支えていただき、そうすることができました。おしり前マンの魅力が存分に詰まった映画を、ぜひ劇場でご覧いただけますと幸いです」とコメントを寄せている。

【作品情報】
おしり前マン〜復活のおしり前帝国~
2026年3月20日(金・祝)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給:SAIGATE
©2026映画「おしり前マン」/ 谷口崇