華麗なる復讐のための猛レッスン 「モンテ・クリスト伯」本編映像

映画スクエア

 2025年11月7日より劇場公開される、フランス国内で940万人を動員し、全世界興収1億ドルを突破したピエール・ニネ主演最新作「モンテ・クリスト伯」から、モンテ・クリスト伯と彼の同志であり若き2人の仲間が、復讐の瞬間に向けての猛特訓を重ねる本編映像「華麗なる復讐までのレッスン編」が公開された。

 幼い頃、父によって生き埋めにされかけた過去を持つアンドレ(ジュリアン・ドゥ・サン・ジャン)と父親を殺害され奴隷として売りに出されたエデ(アナマリア・ヴァルトロメイ)の2人は、自らの境遇とモンテ・クリスト伯との出会いにより、ともに復讐を胸に誓う。映像では、モンテ・クリスト伯の恋人を奪った仇敵で、かつての親友フェルナンの息子アルベールを振り向かせるための、エデへのレッスンの様子が収められている。振り向くタイミングや歩き方、目線の動き一つ一つまで練習するエデだが、「好きにならなかったら?」と不安を見せる。だが「心配ない」とモンテ・クリスト伯が断言する通り、出会いの瞬間に美しいエデを目にしたアルベールはくぎ付けになる。

 また、社交場デビューのため、貴族の所作や会話などを身につけるようと、必死にモンテ・クリスト伯からレッスンを受けるアンドレの場面も。知的な会話に苦戦し「貧しい育ちを悟られるな」と厳しい指導を受けるアンドレ。いざ宿敵たちとの対面の日には、見事な所作で切り抜ける。これから始まる華麗なる復讐計画の序章のワンシーンが切り取られている。

 「モンテ・クリスト伯」は、「巌窟王」の名でも知られるアレクサンドル・デュマによる小説を原作とした作品。将来を約束された若き航海士エドモン・ダンテスは、ある策略により無実の罪で投獄され、次第に生きる気力を失っていく。絶望の中、脱獄をくわだてる老司祭から学問と教養を授かり、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明けられる。14年後、奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは、莫大な秘密の財宝を手に入れ、謎に包まれた大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリ社交界に姿を現す。そして、自らの人生を奪った三人の男たちに巧妙に近づいていく。

 主演は、「イヴ・サンローラン」でセザール賞主演男優賞を史上最年少で受賞したピエール・ニネ。数奇な運命をたどるダンテスを、優雅かつ繊細に演じている。

 一足先に本作を鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■礼真琴(女優)
私自身が、かつてエドモン・ダンテスを演じた際に感じた苦悩や復讐に燃える野心、そして愛の切なさが非常に鮮明に、この作品に描かれていました。ご覧いただく方々に、きっとたくさんの感動をお届けすることでしょう。

■池田理代子(劇画家・声楽家)
少女時代に胸を躍らせ読んだ『巌窟王』の世界が、生き生きとした映像で味わえる幸福に、没頭してしまった。時代に感謝するほかない。

■いのうえひでのり(演出家・劇団☆新感線主宰)
面白かった。よく知っている話なのにかなり引き込まれた。友人の裏切りに孤島の監獄からの脱獄の冒険感。めくるめく因果。陰謀。やはり復讐ドラマの金字塔なのだと改めて痛感する。王道の映画化の成功例だと思う。

■福山潤(声優)
エドモン・ダンテスからモンテ・クリスト伯へ。カバルカンティへ、エデへ、アルベールへ。繋がれる憎しみと愛は再びエドモンへと帰る。なんと美しい映画でしょうか!待って、希望した甲斐が有りました!

■前田真宏(アニメーション監督、アニメーター、デザイナー、漫画家)
海に行きたくなった。
海はいいなあ。 
頑としてそこにあって動かず、しかし常に揺蕩い、波立ち、大きくうねっている。
金色の光を撒き散らして心を温め、心地良い風を送ってくる。
かと思えば月の引力や遠い低気圧由来の物凄い力を、その暴力的な本性を見せ付けたりもする。
生命に満ち溢れた巨大な死なのだ。
エドモンは海だ。
陸に住む男たちのあまりに人間的な、卑小な営み企みとのコントラスト。
行われた過ちを、神の代行者の如く正しさへ戻してゆく。
そういう物語だと思ってきたが、そうではないのかもしれない。

【作品情報】
モンテ・クリスト伯
2025年11月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:ツイン
© 2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 FILMS – FARGO FILMS

新着コンテンツ