人生の終盤に迎える人生のテーマ 笑いと涙で包み込む 「カミング・ホーム」場面写真

映画スクエア

 2026年3月20日より劇場公開される、マーク・タートルトーブ監督、ベン・キングズレー出演の映画「カミング・ホーム」から、新たな場面写真が公開された。

 場面写真には、スーパーで買い物をするミルトン(ベン・キングズレー)の日常のひとコマや、娘・デニスと会話する姿など、彼を取り巻く生活の一端が切り取られている。さらに、フレームに収められた写真に映る少年を指さす場面や、猫のようなイラストが描かれた紙切れを手にするミルトンの姿も見られる。静かな日常の中に、彼の環境と心境の双方に訪れる変化を予感させるカットとなっている。また、ソファーに並んで座るミルトンと隣人のサンディー、ジョイスの姿や、謎めいた窓越しに3人を見下ろした場面も収められている。

 「カミング・ホーム」の主人公は、ペンシルベニア州西部の小さな町で暮らす79歳のミルトン。認知症の初期症状を娘に案じられながらも、受け入れられずに一人暮らしを続けるミルトンだったが、ある夜、庭に空からの不思議な飛行物体が墜落したことをきっかけに、 同年代の隣人サンディー、ジョイスを巻き込み、静かな日常が思いもよらぬ方向へと動き始める。「シンドラーのリスト」などのベン・キングズレーが主演し、「リトル・ミス・サンシャイン」「ラビング 愛という名前のふたり」などをプロデュースしたマーク・タートルトーブが監督を務めている。

 一足先に本作を鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■荻上直子(映画監督)
なにしろベン・キングズレー主演だし、どうせ心温まる良い映画でしょ。と思って見たら大間違い。思いがけずの大笑い。こんなに声を出して笑ったの、久しぶりです

■麿赤兒(大駱駝艦主宰・舞踏家・俳優)
「老人」になると一挙に様々な宿題が噴出する。しかしそれに答えるべき確実な方法など無い。
が、この映画では愉快な一つの方法を提示してくれた。
こんなお迎えが来てくれれば、私は新しい希望に燃えて喜んで着いていく!

■光石研(俳優)
新人高齢者の自分には、希望を与えてもらいました!だって先輩達、こんなにワクワクしてんだもん!まだまだ何があるか分からんバイ!

■信友直子(ドキュメンタリー映画監督)
老人版「スタンド・バイ・ミー」を感じさせるワクワク感。主人公たちの抱える秘密や冒険を共有するうちに、彼らの孤独や老いへの不安にも自然と共感していた。これから私にも待ち受ける「現役後の生活」を生きてゆく勇気を、ラストシーンからもらった。

■名越康文(精神科医)
この映画の深い意味は誰にでもわかる、でも誰もが忘れていることだ。
僕たちはたった90分で、それを胸に刻むだろう。

■SYO(物書き)
余生に惑う高齢者トリオと迷子の宇宙人の不思議な交流。
かわいいフリしてシビアな死のにおいが終始付きまとい、主人公たちは善人だが利己的で、視野狭窄かつ不安定だ。
この身勝手さこそ老い×孤独の本質であり当事者の実情。
ほっこりファンタジーに潜むのは、生々しい渇望だった。

■ISO(ライター)
宇宙人映画は数多あるが、この映画の宇宙人はこれまで見たことがないほどに“何もしない”。ただ老人たちの存在を見つめ、じっと話を聞くばかり。だがその受け身すぎる態度が、彼らの存在を肯定し、思わぬ繋がりを生み出していく。なんて優しい寓話だろうか。身体は衰え、記憶は薄れ、社会に周縁化されていく「老い」に対する避けられない恐怖を、この不思議な物語はほんの少し軽くしてくれる。 

■ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)
”あの人”は普通なら出オチになっちゃうはずなのに、ジワジワと来て後半爆笑させられた!”あの人”の言語化しづらい絶妙な表情と理解の追いつかない行動が異様なリアリティを醸し出している。グッズ欲しい!
いくら老いても、どこからか青春がやって来ることを教えてくれる人生讃歌の映画。

【作品情報】
カミング・ホーム
2026年3月20日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
配給:NAKACHIKA
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