タランティーノ考案のオリジナル商品について語る 「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」

映画スクエア

 2023年8月11日より劇場公開される、長編映画10作目となる次作での引退を公言している映画監督クエンティン・タランティーノの、頭と心の中を出演俳優たちが暴くドキュメンタリー映画「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」から、本編映像の一部が公開された。

 クエンティン・タランティーノの映画には、“レッド・アップル”という名前のたばこや、「パルプ・フィクション」の中でサミュエル・L・ジャクソン演じるギャングが「うまいバーガーだ」と言いながらほおばる“ビッグ・カフナ・バーガー”が登場する。これらの商品は実際には存在せず、すべてタランティーノが自ら考え出したオリジナル商品だ。

 公開された本編映像では、タランティーノ作品の常連であるティム・ロスが、「自分で考えた製品を監督作で使っていた。レッド・アップルやカフナ・バーガーはあの時に生まれたものだ」と、自分の映画にオリジナル商品を度々登場させるタランティーノの手の込んだユーモアを紹介しつつ、「『ヘイトフル・エイト』の一場面でバーに立つデミアン・ビチルがレッド・アップルを吸っている。こんな感じでね“うん これはうまい”。みんな怒ったよ。僕たちもやりたかった。彼だけいいとこ取りだ」と、憧れの“レッド・アップル”をうまそうに吸う役を演じた共演者への嫉妬心をのぞかせながら、楽しそうに撮影当時の現場の様子を語っている。

 「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」は1992年に監督デビュー作「レザボア・ドッグス」でカンヌ国際映画祭に殴り込みをかけ、一躍時の人となったクエンティン・タランティーノを描いたドキュメンタリー映画。その後も新作を発表するたびに世界中の映画ファンを熱狂させ、「タランティーノ映画」と呼ぶしかない唯一無二の映画を作り続けてきた。いったいどうやって彼は、奇想天外な物語を次々と生み出し、見たこともない映像を作り出し続けるのか?そんな疑問に迫るドキュメンタリー映画となっている。

 タランティーノのエピソードや秘話を暴露するのは、監督第1作目から8作目の「ヘイトフル・エイト」までに出演した俳優や、プロデューサーなどのスタッフたち。監督は、「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督のドキュメンタリー映画で知られるタラ・ウッドが務めている。

【作品情報】
クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男
2023年8月11日(金・祝)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
配給:ショウゲート
© 2019 Wood Entertainment

新着コンテンツ