森七菜 歌舞伎町にたどりついた、自身の感情を表現することが苦手な女性に 「炎上」公開決定

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森七菜 歌舞伎町にたどりついた、自身の感情を表現することが苦手な女性に 「炎上」公開決定

 森七菜が主演し、長久允が監督を務めるオリジナル長編映画「炎上」が、2026年春に劇場公開されることが決まった。

 「炎上」は、「WE ARE LITTLE ZOMBIES」などの長久監督が、映画化するために5年間温めていた企画で、さまざまな人物に取材を重ねながら物語を作り上げた作品。リアルさを追求すべく、映画の舞台である新宿・歌舞伎町でのロケも敢行し、街のありのまま姿を物語に落としこんでいる。

 森七菜が演じるのは、両親に厳しく育てられ、自身の感情を表現することが苦手な主人公の小林樹里恵(通称・じゅじゅ)。家族との関係に耐え切れず、家を飛び出した彼女が、SNSを頼りにたどり着いた先は新宿・歌舞伎町だった。初めて知る新たな世界で、さまざまな人との出会いを果たす彼女。自分の意思を持つことができるようになった彼女にとって、唯一の安心できる居場所となったはずだった。

 森について長久監督は「ピュアな役をたくさんやられている印象があったが、森さんの内側にはもっとドロドロとしたマグマのような真っ赤なエネルギーを抱えているのではないか、と勝手に想像していました。そんな森さんは本作の主人公・じゅじゅにぴったりだと感じオファーをしました」と語っている。森は「自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい」とメッセージを寄せている。

 森七菜、長久允監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■主演:森 七菜
歌舞伎町炎上。この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない。
あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。
自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。
見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。
だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。

■監督:長久 允
・映画『炎上』を制作しようと思ったきっかけについて
新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです。
本作を作る中で取材をして出会った、さまざまなバックグラウンドを抱えている彼女/彼らとの対話から、その背景と反比例するような軽妙さで時を過ごしている姿に、その生き方に「強さ」を感じるとともに、またその社会的背景にも憤りました。その後、面白おかしくこの場所を描くコンテンツをいくつも見かけ、そこに違和感を感じ、改めて、この作品を作る覚悟を決めました。

・映画を楽しみにしている方へメッセージ
シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています。森さんをはじめ俳優陣の演技、カメラ・照明・美術・衣装・ヘアメイク・音楽・サウンド・編集の全てが素晴らしく絡み合っています。どうか映画館で見ていただけたら嬉しいです。

【作品情報】
炎上
2026年春公開
配給:NAKACHIKA PICTURES

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