デイヴィッド・バーンが歌い踊るステージを映像化　スパイク・リー監督「アメリカン・ユートピア」公開決定

2021年03月10日 12:00（更新日：2021年4月13日）

　デイヴィッド・バーンのアルバム「アメリカン・ユートピア」を元にしたブロードウェイのショーを映像化した映画「アメリカン・ユートピア」が、5月7日に劇場公開されることが決まった。

　「アメリカン・ユートピア」は、2018 年にデイヴィッド・バーンが発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」のワールドツアー後、19 年の秋からブロードウェイのショーとして再構成された舞台を映像化した作品。デイヴィッド・バーンがスパイク・リーに声をかけたことで、映画化が実現した。コミュニケーションの大切さ、選挙の重要性、人種問題など、現代を生きる人々に対して問題を問いかける内容となっている。

　今回の舞台でバーンは、マイクやドラムセットもなくした何もない舞台上を、11人のミュージシャンやダンサーと縦横無尽に動きまわる。11人はさまざまな国籍を持ち、クライマックスではジャネール・モネイによるブラック・ライブヴズ・マターを訴える楽曲「Hell You Talmbout」を熱唱する。アルバム「アメリカン・ユートピア」からは5曲、トーキング・ヘッズ時代の曲から9曲が選ばれ、合計21曲が演奏される。監督のスパイク・リーは、舞台の頭上からのショットや斜めからのアングルなどを使って、映像を作り上げている。

　あわせて公開された予告編では、そろいのグレーのスーツと裸足というスタイルで展開されるショーの一端が見られる。また、コンテンポラリーダンスやヨガのような動きも取り入れ縦横無尽に動き回る、当時67歳の年齢を感じさせないパワフルなバーンの姿も映し出される。トーキング・ヘッズ時代の「Burning Down the House」「Everybody’s Coming To My House」も使われている。