日本に300万人の症状を持つ人がいるとされているADHDをテーマとし、ドキュメンタリーとドラマ映画をミックスさせて描いた映画「星より静かに」が、2025年6月21日より劇場公開されることが決まった。
ADHDとは、“注意欠如・多動症”の意味を持ち、年齢あるいは発達に比べて注意力が足りない、衝動的で落ち着きがないといった特性のこと。現在、日本にはこの症状がある人が300万人いるとされている。55歳でADHDと診断された君塚匠監督は、「一人でも多くの人にこの症状を知ってもらい、生きやすい社会になってほしい」という思いから、映画を制作することを決意したという。
君塚監督自身の実体験を基にしたドラマ映画パートは、ADHDである夫(内浦純一)と彼を支える妻(蜂丸明日香)、ADHDの特性を持ちながら仕事に取り組む息子(三嶋健太)と見守る母(渡辺真起子)の思いや葛藤が映し出され、当事者と支える家族の思いが描き出される。ドキュメンタリーパートでは、監督自らがスクリーンの前に立ち、街ゆく人々や、日頃から関わりのある人々、精神科医、薬剤師、講師を務める専門学校、さらには就労移行支援事業所を訪ね歩き、ADHDに対するさまざまな声に耳を傾けていく。
【作品情報】
星より静かに
2025年6月21日(土)より新宿K’s cinema ほか全国順次公開
配給:太秦
©ステューディオスリー