深川麻衣「怒りの感情にすごく向き合った」 映画「おもいで写眞」完成披露イベント

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深川麻衣「怒りの感情にすごく向き合った」 映画「おもいで写眞」完成披露イベント

 深川麻衣主演の映画「おもいで写眞」(1月29日劇場公開)の完成披露報告会見が13日に都内で行われ、出演者の深川麻衣、高良健吾、香里奈と熊澤尚人監督が登壇。撮影時のエピソードなどを語った。

 遺影写真を題材とした脚本の着想について聞かれた熊澤監督は、新聞記事で遺影写真を撮らせてもらえないことを知り、調べてみると日本では多くの遺影写真が集合写真を引き伸ばして使われていることがわかり、「どうやったら撮ってくれるのかな、と考え始めた」ことが最初の着想であることを明かした。高良と香里奈は、実体験として親族の遺影写真がピンボケしていたことを語り、身近に感じる題材であることを語った。

 撮影時のエピソードについて、人を許せない気持ちを抱く人物を演じた深川は、「今回の映画で“怒り”の感情と言うものにすごく向き合ったんです。タイトなスケジュールだったんですけど、ちゃんとこだわって丁寧に撮っていただいたので、映画全体としてすごくいい経験になりました」と手ごたえを見せ、撮影現場となった富山の民家のおばあちゃんが冷やしトマトを差し入れしてくれた心温まるエピソードも披露した。また高良は、深川が監督にしごかれながら役柄に近づいていく姿を見られたことを、思い出として語った。

 「おもいで写眞」は、「遺影」ではなく、それぞれの思い出あふれる場所で写真を撮影する「おもいで写真」を撮る音更結子が、老人たちとふれあう中で人生の意味を見いだしていく物語。「虹の女神」「君に届け」などの熊澤尚人監督が自ら手がけた同名小説を映画化した。深川麻衣が主演を務め、高良健吾、香里奈、井浦新、古谷一行、吉行和子らが出演している。深川麻衣が所属する芸能プロダクション「テンカラット」の25周年企画として製作された。

おもいで写眞
2021年1月29日(金)全国ロードショー
配給:イオンエンターテイメント
© 「おもいで写眞」製作委員会

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