11月より劇場公開される、山形国際ドキュメンタリー映画祭で優秀賞を受賞したドキュメンタリー映画「これは君の闘争だ」の、予告編が公開された。
公開された予告編では、極右政権の政策に反発する学生たちの姿が描かれたあと、過去へとさかのぼる。2013年に起こった公共料金賃上げ反対デモの様子が、学生運動に参加した高校生たちの言葉とともに描かれる。さらに2015年には、州政府によって公立学校が廃校の危機に陥ることが示され、闘争は激しさを増していく。学校を占拠し道路を封鎖する学生たちや、学生に暴力を振るう警察官の姿も収められている。
「これは君の闘争だ」は、2010年代のブラジル社会を学生の視点から描いたドキュメンタリー映画。3人の高校生が、2010年代当時の抗議運動を振り返りながら、それぞれの意見をヒップホップ・ミュージックに乗せて、ラップバトルのように衝突させていく。進歩的な公共政策の下で育った最初の世代である彼らが、急速に右傾化していくブラジル社会を糾弾していく過程で、学生たちの社会に対する希望と不安とが浮き彫りになっていく。
【作品情報】
これは君の闘争だ
2021年11月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給：太秦
