戦後ドイツ最大の芸術家アンゼルム・キーファー ヴィム・ヴェンダース監督によるドキュメンタリー映画公開

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戦後ドイツ最大の芸術家アンゼルム・キーファー ヴィム・ヴェンダース監督によるドキュメンタリー映画公開

 第36回東京国際映画祭で上映された、ヴィム・ヴェンダース監督によるドキュメンタリー「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」が、2024年6月21日より劇場公開されることが決まった。

 ナチスや戦争、神話などのテーマを、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で創造してきたアンゼルム・キーファー。ヴェンダース監督と同じ1945年生まれで、初期の作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄(やゆ)する作品を作るなど、“タブー”に挑戦する作家として注目を浴びる存在となった。1971年からはフランスに拠点を移し、わらや生地を用いて、歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作している。彼の作品に一貫しているのは、戦後ドイツと死に向き合ってきたことであり、“傷ついたもの”への鎮魂を続けている。

 制作期間には2年の歳月を費やし、3D&6Kで撮影。従来の3D映画のような飛び出すような仕掛けではなく、絵画や建築を立体的で目の前に存在するかのような奥行きのある映像を再現し、ドキュメンタリー作品の新しい可能性を追求した。ヴェンダース監督は、「先入観を捨てて、この衝撃的なビジュアルをただ楽しんでもらいたい」と語っている。

戦後ドイツ最大の芸術家アンゼルム・キーファー ヴィム・ヴェンダース監督によるドキュメンタリー映画公開

【作品情報】
アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
2024年6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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