アメリカのフード・システムに鋭く切り込み、タブーとされていた食品業界の闇に迫った「フード・インク」の続編「フード・インク ポスト・コロナ」が、2024年12月6日より劇場公開されることが決まった。
「フード・インク ポスト・コロナ」は、新型コロナウイルスの世界的流行後に浮き彫りになった、アメリカのフード・システムの脆弱性を暴き出した作品。パンデミック後、巨大食品企業の市場独占がより一層進み、個人農家の衰退と貧富の格差が大きく広がった実態や、“超加工食品”による健康被害や子どもの糖尿病の増加、さらには巨大企業による奴隷のような移民労働者の搾取など、今話題の米大統領選挙の争点となっている移民問題、社会的格差を「食」の観点から浮き彫りにしていく。一方で、解決策を求め、持続可能な未来を作り出そうと奮闘する農家や活動家、政治家たちの前向きな姿も映し出される。
前作の「フード・インク」は、グローバル・フードの発達の陰にある巨大食品企業や農業問題の闇を暴きながら、オーガニック・フードの価値を訴えたドキュメンタリー。2009年にアメリカで公開されると、約10万人を動員。興行収入は約460万ドルを超え、第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。日本では2011年に公開され、ロングランヒットとなった。
【作品情報】
フード・インク ポスト・コロナ
2024年12月6日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
配給:アンプラグド