2024年8月3日より劇場公開される、特殊メイクアーティストで映画監督の梅沢壮一がメガホンをとり、妻で女優の黒沢あすかを主演した映画「歩女」の、予告編が公開された。
予告編の前半では、記憶を失ったユリの「全部忘れちゃいました。全く思い出せない」という言葉と、止まらない手の震え、いかにも怪しげな工場、不気味にうごめく“靴の生きもの”など、意味深な映像が連なる。そこから一転、「何が彼女に起ったか?」のテロップに続き、オードリー・ヘップバーンのイラストが飾られたユリの部屋、「他にもパートをやっていたんですよ、たぶん」というユリの気づき、森の奥に導かれるかのようなカメラワーク、自分のこめかみに銃を突きつけている姿など、彼女の過去にまつわる真相のヒントがちりばめられていく。最後は、夜道を歩く“複数”のユリの姿で締めくくられている。
「歩女」は、交通事故で記憶の一部がおぼろげになったユリの物語。不動産屋で働きながら、つつましく暮らしていたユリ。そんなある日、宮内という男が部屋探しにやって来る。その日以来、“靴”に対してなぜか異様な感覚を持ち始めるユリ。そしてついに、何かをユリに訴えかけるように不気味にうごめく“靴の生きもの”が現れる。その靴に足を通した瞬間、謎の残像や何者かの声が次々にユリの脳裏に浮かび始める。やがてユリは、その靴の生きものに導かれるように、自身の過去にまつわるひとつの真実にたどり着く。
特殊メイクアーティストとして、「ゴールド・ボーイ」「ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと」など、数々の映画やテレビに参加する梅沢壮一監督による最新作。前作「積むさおり」に続き、妻の黒沢あすかが主演している。ホラー、ミステリー、バイオレンスとさまざまなジャンルを横断する作風や、まるで生きもののような異形の“靴”の造形は、海外のジャンル映画祭へのノミネート経験が豊富で、高い特殊メイク技術を誇る梅沢監督ならではとなっている。
【作品情報】
歩女
2024年8月3日(土)より、新宿K’s cinema にてロードショー
配給:ソイチウム
©「歩女」ソイチウム