パリ・オペラ座で初演されて以来100年近くに渡り、時代と国境を越えて愛され続けている名曲「ボレロ」の誕生秘話を描いた映画「ボレロ 永遠の旋律」が、2024年8月9日より劇場公開されることが決まった。
スネアドラムのリズムに導かれ、わずか2種類の旋律が楽器を替えて繰り返されるという斬新でシンプルな構成や、17分間の作品を貫くクレッシェンドがカタルシスに満ちた壮大なフィナーレへと誘う「ボレロ」。だが、「ボレロ」は、生み出した作曲家モーリス・ラヴェル本人が最も憎んでいた曲だったという。「ボレロ 永遠の旋律」は、天才作曲家の魂を奪った”魔の名曲”が誕生するまでとともに、痛みに満ちたラヴェルの人生も描き出す。
監督は、「ドライ・クリーニング」でヴェネチア国際映画祭の金オゼッラ賞に輝き、「ココ・アヴァン・シャネル」や「夜明けの祈り」でセザール賞にノミネートされたアンヌ・フォンテーヌ。主人公ラヴェルを演じるのは、主演作「黒いスーツを着た男」で”アラン・ドロンの再来”とフランスのメディアに絶賛されたラファエル・ペルソナ。ラヴェルの生涯にわたってのミューズとなるミシアにはドリヤ・ティリエ。ほかに、ジャンヌ・バリバール、ヴァンサン・ペレーズらが出演する。
劇中では、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」などの名曲を、ヨーロッパを代表するピアニストの一人であるアレクサンドル・タローが披露。さらに、エンディングでは、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュが、生命力が爆発するような跳躍で「ボレロ」を踊る。
【作品情報】
ボレロ 永遠の旋律
2024年8月9日(金) TOHOシネマズ シャンテ
配給:ギャガ
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