韓国で深刻化する振り込め詐欺のリアルを描く 犯罪アクション「声/姿なき犯罪者」予告

映画スクエア

 10月7日より劇場公開される、韓国で初めて振り込め詐欺を描いた犯罪アクション映画「声/姿なき犯罪者」の、予告編が公開された。

 予告編は、パソコンと電話が設置された机に向かって大勢が作業する部屋からスタートする。建設現場で働くソジュン(ピョン・ヨハン)の妻は弁護士を名乗る電話を受け、「夫がケガを?」と驚いてスマホからお金を振り込んでしまう。詐欺組織の本拠地では“入金”の札があがり、「振り込め詐欺は“共感”が重要だ」と責任者のクァク(キム・ムヨル)が力説する中、あっという間に詐欺が成功してしまう。

 そして、すべてを失ったソジュンは、妻や同じようにだまされた同僚たちの金を取り返すため、組織への潜入を決意。詐欺事件を追いかける刑事(キム・ヒウォン)らの驚きをよそに、元刑事だったソジュンは危険を顧みずどんどん組織の内部に入り込んでいく。「地獄を味わわせてやろう」と狂気の姿を見せ非情な詐欺を続けるクァクたちに、ソジュンは「殺す」と固い決意を見せる。

 あわせて公開された日本版ポスタービジュアルには、「その[声]は、全てを奪う。」のコピーとともに、すべてを奪われた男とすべてを奪った男である、ピョン・ヨハンとキム・ムヨルの対照的な表情がデザインされている。

韓国で深刻化する振り込め詐欺のリアルを描く 犯罪アクション「声/姿なき犯罪者」予告

 「声/姿なき犯罪者」は、振り込め詐欺によって大金を失ったソジュンが、奪われた金を取り返すため詐欺組織に潜入し、壮絶な復讐をする犯罪アクション。釜山の建設現場で作業員として働くソジュンは、前職が刑事という異色の経歴を持つ。彼は愛する妻と同僚の30億ウォンを取り戻すため、振り込め詐欺犯を追跡しはじめ、中国のある建物へ侵入。毎日多額の振り込め詐欺を行う、総責任者クァクが主導する組織化された巨大な詐欺集団の存在を知る。さらに300億ウォン規模の新たな詐欺計画を知ったソジュンは、元刑事の正義感が覚醒し、壮絶な復讐を計る。

 監督を務めるのは、双子の兄弟であるキム・ソンとキム・ゴク監督。詐欺グループに立ち向かう元刑事ソジュンを演じたのはピョン・ヨハン。「茲山魚譜 チャサンオボ」で流刑の天才学者と友情を育む貧しい漁師役を演じたヨハンが、本作では激しいアクションシーンにノースタントで挑んだ。さらに詐欺組織の主犯を「悪人伝」のキム・ムヨル、犯人を追う刑事を「鬼手」のキム・ヒウォンが演じるほか、「ただ悪より救いたまえ」のパク・ミョンフン、「サムジンカンパニー1995」のイ・ジュヨンらが脇を固める。

【作品情報】
声/姿なき犯罪者
2022年10月7日(金)新宿武蔵野館他にて、全国順次ロードショー
配給:ツイン
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