美術部顧問・薬師丸ひろ子 東京藝大受験を悩む眞栄田郷敦の背中を押す 「ブルーピリオド」本編映像

映画スクエア

 「マンガ大賞2020」を受賞し、累計発行部数は700万部を超える、山口つばさによる同名漫画の映画化作「ブルーピリオド」(公開中)から、主人公の八虎が国内最難関の美術大学である東京藝術大学への受験を決意するシーンの、本編映像が公開された。

 まわりの空気を読みながら器用に生きていた高校2年生の矢口八虎(眞栄田郷敦)は、美術の授業で「私の好きな風景」という課題に対して “青く見える渋谷の早朝の風景”を描いたことで、美術の面白さに目覚める。八虎はこの絵を描いたことで生まれて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がしたが、絵は「趣味でいい」と自分の心に正直になれずにいた。そんな八虎に、美術部顧問の佐伯先生(薬師丸ひろ子)は、「好きなことに人生の一番大きなウエイトを置く。これって普通のことじゃないでしょうか」と投げかける。さらに、家庭の経済事情で美大受験を悩む八虎に、「東京藝術大学は他の国公立と同じ学費」と藝大への受験を勧める。

 だが、そこに八虎の同級生で犬猿の仲でもあるユカちゃん(高橋文哉)が「東京藝大の絵画科は日本一受験倍率の高い学科だけどね」と教室に入ってくる。さらに追い打ちをかけるように「3浪4浪は当たり前。ある意味東大より難しい大学」と八虎に現実を突きつけ、八虎は今から準備しても受験には間に合わないかもしれないと不安になるが、佐伯先生は「(間に合うかは)わかりません。でも、好きなことをする努力家は、最強なんです」と八虎の背中を押すのだった。

 「ブルーピリオド」は、からっぽだった高校生が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘する物語の作品。美術の経験も才能もない素人が、天才的な画力を持つライバルたちや、答えのないアートという壁に苦悩しながらも、情熱だけを武器に圧倒的努力で困難を乗り越えていく姿を描く。主人公の高校生・矢口八虎を演じるのは眞栄田郷敦。女性的な容姿の八虎の同級生ユカちゃんこと鮎川龍二役を高橋文哉、八虎の最大のライバルで驚異的な画力を持つ天才高校生の高橋世田介役を板垣李光人。八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる存在で美術部先輩の森まる役を桜田ひよりが演じる。メガホンを取るのは、「サヨナラまでの30分」「東京喰種 トーキョーグール」などの萩原健太郎監督。

美術部顧問・薬師丸ひろ子 東京藝大受験を悩む眞栄田郷敦の背中を押す 「ブルーピリオド」本編映像

【作品情報】
ブルーピリオド
2024年8月9日(金)より上映中
配給:ワーナー・ブラザース映画
©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

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