2024年4月27日より劇場公開される、社会に居場所のなくなってしまった9歳の少女を強烈な描写で描いた映画「システム・クラッシャー」の、予告編映像が公開された。
予告篇映像では、中指を突き立てまくし立て続けるが、本当はただママと一緒にいたいだけというベニーの姿などが描き出されている。そんな願いも、社会の理不尽にぶち当たるとすぐに忘れてキレ散らかしてしまうベニー。見知らぬおじさんに悪態をつき、学校に行きたくないと刃物を振り回し、鎮静剤を打たれて動けなくなる姿。9歳児の過酷な現実が描かれるとともに、ママを呼び続けるベニーの叫びが切ない予告篇となっている。
BGMとして使われているニーナ・シモンの「Ain’t Got No, I Got Life」は、なにも持ちえない自分という絶望と、それでも命と自由だけはあるという不屈の希望を歌った楽曲で、映画本編でも流れる。
「システム・クラッシャー」の主人公は9歳の少女ベニー。幼少期に父親から受けたトラウマを背負い、手のつけようのない暴れん坊と化したベニーの怒りは烈火のごとく激しく、里親、グループホーム、特別支援学校と、どこに行こうと問題を起こして追い出されてしまう。そんなベニーの願いは、「ただ、ママのもとに帰りたい」というだけだった。しかし、ベニーに対して愛情は持ちながらもどのように接していいのか見当がつかない母は、施設へと押しつけ続ける。そんな中、非暴力トレーナーのミヒャは、自分とベニーの2人きりで、森深くの山小屋で3週間の隔離療法を受けさせることを提案。はじめは文句を言い続けていたベニーだったが、徐々にミヒャへ心を開き始める。
監督・脚本は、本作が長編映画デビュー作となるノラ・フィングシャイト。本作のあと、サンドラ・ブロック主演の「消えない罪」、シアーシャ・ローナンが主演・製作を務める「The Outrun(原題)」と活躍を続けている。
【作品情報】
システム・クラッシャー
2024年4月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:クレプスキュール フィルム
© 2019 kineo Filmproduktion Peter Hartwig, Weydemann Bros. GmbH, Oma Inge Film UG (haftungsbeschränkt), ZDF