ルーシー・リュー「愛するものを亡くして初めて変わることができるのかな」 「ステージ・マザー」座談会

映画スクエア

ルーシー・リュー「愛するものを亡くして初めて変わることができるのかな」 「ステージ・マザー」座談会

「ステージ・マザー」の写真をもっと見る

 愛する息⼦の遺したつぶれかけのゲイバーを再建しようとする母親を描いた映画「ステージ・マザー」(本日公開)から、キャストのジャッキー・ウィーヴァー、ルーシー・リュー、エイドリアン・グレニアー、トム・フィッツジェラルド監督、脚本家のブラッド・ヘニング、プロデューサーがリモートで実施した、座談会の映像が公開となった。

 ⽥舎の主婦メイベリンが、ひとり息⼦のリッキーが遺したつぶれかけのゲイバーを相続し、再建のためにドラァグクイーンたちと奮闘する姿を描いた本作について、主⼈公のメイベリンを演じたジャッキー・ウィーヴァーの「この物語にすごく共感しました。脚本を読んで魅了されたわ。頭の固い親の愛が試されるお話なんて」の言葉に、「恐怖から抜け出して愛が⽣まれる物語ですよね」とリッキーのパートナーを演じたエイドリアン・グレニアーが同調。また、リッキーの親友シエナ役を演じたルーシー・リューは「ジャッキーが演じるメイベリンは、私が演じるシエナにとって⺟親的存在になっていきますが、そのやりとりが私には魅⼒的でした」と語っている。

 本作でメガホンを執ったトム・フィッツジェラルド監督は「メイベリンの気持ちを考えながら私たちはアプローチしました。私にとってこの映画は⺟親が息⼦をどう受け⼊れるかというより、愛を⾒出していく過程を描きました」と、愛の物語であることを強調。本作の⾒どころのひとつであるドラァグクイーンたちのきらびやかなステージの選曲については、「1980年代の名曲は意図的に⼊れましたね。リッキーは⼦供の頃メイベリンとラジオを聴いていたはずだからそのころの曲を好むだろうと思ってね」と、脚本家のブラッド・ヘニングが選曲理由を明かしている。

 終わりでは、ルーシー・リューがコロナ禍の状況によって大切なものにも気づいたことに触れ、「人は愛するものを亡くして初めて変わることができるのかな」と、息子を失ったメイベリンと重ね合わせながらコメントしている。

 「ステージ・マザー」は、テキサスに住むごく普通の主婦だったメイベリンが、ドラァグクイーンだった息⼦の死によって、息子が経営していたゲイバーを相続することになる物語。息⼦が⽣きているときにはわかり合えなかった後悔をバネに、息子が⾃分らしく⽣きた街で、メイベリンもまた⾃分らしさや⽣きることを⾒つめ直す。メイベリンを演じているのは、「世界にひとつのプレイブック」などのジャッキー・ウィーヴァー。「チャーリーズ・エンジェル」シリーズなどのルーシー・リューらが共演している。

ステージ・マザー
2021年2月26日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開
配給:リージェンツ 
© 2019 Stage Mother, LLC All Rights Reserved.

作品一覧