”ニッポンバカ映画の巨匠”河崎実監督最新作「還暦高校生」が、2025年6月27日より劇場公開されることが決まった。
「還暦高校生」は、「青春とはなんだ」「飛び出せ!青春」「3年B組金八先生」「スクール☆ウォーズ」など、1960年代から80年代に制作された青春学園ドラマへ、愛とオマージュをささげた作品。星雲学園の新任教師・野々山健一は、初日から遅刻。しかも生徒のいたずらにひっかかり面目丸つぶれとなる。さらに乱闘騒ぎをおこし、マドンナの亜紀子先生にあきれられる。そんな中、42回留年している、還暦の椎名(ひかる一平)が、またも受験に失敗してしまう。健一は椎名にサッカー部に入るようすすめるが、椎名は健一が千本ゴールを止めたらサッカー部に入ると言う。
監督は、「いかレスラー」「日本以外全部沈没「地球防衛未亡人」などを手掛け、今年1月に「サイボーグ一心太助」、4月には「松島トモ子 サメ遊戯」と監督作が立て続けに公開されている、”ニッポンバカ映画の巨匠”河崎実監督。還暦なのに現役高校生の主人公・椎名役を、1980年に「3年B組金八先生」の第2シリーズで俳優デビューをしたひかる一平が演じる。また1970年代に活躍した少年アイドルグループ「ビッグ・マンモス」でリーダーを務めた森井信好も同級生役で出演する。
河崎実監督らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■河崎実監督
日本橋三越の新春福袋で、私に映画を撮らせるという酔狂な企画に、一般人である長谷摩美さんが「メグ・ライオン」に続き二回目も引き当てるという奇跡がおきた。そこからスタートした本企画は、長谷さんが大ファンであったひかる一平さんを主演に、というリクエストからはじまった。そこで、青春学園ドラマをやろう、と閃いた。世間は折しも「不適切にもほどがある!」という、1986年にタイムスリップするドラマがうけていた。しかし、我々が育った1960年代から80年代のドラマは、こんなものではなかった。先生は生徒を平気でぶん殴る、男女交際のスタートはラブレター。スマホもなにもないあの時代が、いまはもう懐かしい。昭和に憧れる若い世代などを見ると、「ビバ! 昭和!」と高らかにうたう映画があってもいいのではないか。
ということで、わたしが影響をうけた「飛び出せ!青春」「三年B組金八先生」「スクール・ウォーズ」などの要素をてんこ盛りにして、どうかしている青春学園ドラマを作ってやろう、と思ったのだ。Z世代にも通じる突き抜けた映画となったと思う。乞うご期待!!
■ひかる一平
まさか自分が還暦になって高校生をやる日が来るとは…
16歳でデビューした頃の僕に教えてあげたい。「お前、60歳になっても制服着てるぞ」って(笑)。
最近はプロダクション代表として裏方がメインだったのに、なぜか今さら主演のお声がけ。
「え、僕⁉」と戸惑いながらも、気づけば制服姿でカメラの前に立ってました。
撮影では本当に学生に気持ちだけは戻った気がしました。
河崎監督の昭和愛が爆発した、これぞ “令和の珍作”。
肩の力を抜いて、笑って、ツッコんで、昭和の香りをたっぷり味わってください!
■森井信好
「ジャイアンツのこども野球教室」以来、47年ぶりの映画出演をさせていただきました。
セリフは多くないので楽勝… と思っていたら、覚えられない?!
半世紀のブランクに加え、記憶が危ういお年頃になっていました(笑)それでも出演者・スタッフの皆さまとの温かい雰囲気の中、楽しく演じさせていただきました。
堀越高校のクラスメイト、ひかる一平さんとも初共演させていただけました。
アドリブは僅かしか入れられませんでしたが、当時のノンノンをご存じの方には『おぉ!』と思っていただけると思います。ありがとうございました。
【作品情報】
還暦高校生
2025年6月27日(金)より公開
(C)ロングキャニオン2025