戦後80年を迎える沖縄 慰霊碑が林立する丘 死者の魂に祈り続ける花売りのおばぁ 「摩文仁」公開決定

映画スクエア

戦後80年を迎える沖縄 慰霊碑が林立する丘 死者の魂に祈り続ける花売りのおばぁ 「摩文仁」公開決定

 「歌えマチグヮー」「アトムとピース」の新田義貴監督最新作となるドキュメンタリー映画「摩文仁 mabuni」が、2025年6月7日から沖縄の桜坂劇場で先行公開、6月21日からシアター・イメージフォーラムで公開されることが決まった。

 「摩文仁 mabuni」の舞台となるのは、膨大な数の慰霊碑が林立する摩文仁の丘。戦争で遺された者は、死者をどう受け止めその霊を慰めるのか。沖縄住民、日本軍戦友、自衛隊、アメリカ軍関係者、韓国人遺族など、この丘ではそれぞれの思いがすれ違う。だが、この映画の主人公とも言える花売りのおばぁは、ただ死者の魂を慰めようと祈り続ける。ナレーションは、沖縄出身でモデル・タレントとして活躍する知花くらら。シンガーソングライターの寺尾紗穂が主題歌を手掛け、鎮魂の祈りをともにささげる。

 監督は、沖縄や中東などで戦争をテーマに映像制作を行い、現在もウクライナで取材を続ける新田義貴。沖縄の市場の再生を描いた劇場映画デビュー作「歌えマチグヮー」に続き、戦後80年のいまなお沖縄が抱える多くの矛盾や、そこで生きる人々の姿を見つめる。

戦後80年を迎える沖縄 慰霊碑が林立する丘 死者の魂に祈り続ける花売りのおばぁ 「摩文仁」公開決定

【作品情報】
摩文仁 mabuni
2025年6月21日(土)~シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
6月7日(土)~沖縄・桜坂劇場で先行公開
配給:ユーラシアビジョン
©此元和津也/ホウセンカ製作委員会

作品一覧