芥川龍之介の戯曲を原作とした映画「二人小町」が、2021年10月より劇場公開されることが決まった。日本・香港の合作で製作され、全編を香港ロケで撮影された。
「二人小町」は、ともに「小町」の名前を持つ2人の女性と、”死神”を名乗る男性・王との物語。王の告白を機に、2人の小町は自らの夢や執着、男たちの醜い欲望に翻弄されていく。
物語の中核を担う”2人の小町”を演じるのは、ハンナ・チャンとエリズ・ラオ。アクション大作「SPL 狼たちの処刑台」で主人公の娘役を演じたハンナ・チャンは、親日家で日本語も理解し、日本人クリエイターとの交流も多い女優。マカオ在住のエリズ・ラオは、香港で行われたオーディションでもう一人の小町役を射止めた。2人の小町の運命を握る”死神”を演じるのは、香港をベースに芸能活動を行う日本人の和泉素行。第20回ミラノ国際映画祭では、主演男優賞にノミネートされた。
他の出演者として、小町の職場の上司・黄に「パシフィック・リム: アップライジング」のウェスリー・ウォン、特別出演として三池崇史監督作「DEAD OR ALIVE FINAL」でヒロインを務めたジョシー・ホーと、友情出演として「カメラを止めるな!」の濱津隆之が顔をそろえる。「カメラを止めるな!」で撮影監督を務めた曽根剛がメガホンを取った。
公開されたポスタービジュアルでは、「死神が愛した二人の女」のコピーとともに、二人の女・小町、死神、不穏に紅く輝く月が描かれ、ダークでスタイリッシュな世界観が表現されている。
【作品情報】
二人小町
2021年10月アップリンク吉祥寺ほかにて順次公開予定
配給:ユナイテッドエンタテインメント
ⓒ2020「二人小町」製作委員会