日本と台湾による共同制作ホラー映画「ザ・カース」が、2026年1月に劇場公開されることが決まった。「悪魔がはらわたでいけにえで私」「ザ・ゲスイドウズ」の宇賀那健一監督が、台湾ホラー「呪詛」のチームとタッグを組む。
「ザ・カース」は、SNSを介して二国間で“紙人形の呪い”が拡散するという、デジタルとアナログの垣根を飛び越えたホラー映画。世界中からキラキラした日常のひとコマが投稿されるインスタグラムに映り込んでいた、不気味な”赤い服の女”と誰かを呪うメッセージ。“それ”に気づいてしまうと、目の前に”赤い服の女”が現れ、奇妙な怪死を遂げてしまう。大切な友人たちを喪った璃子は、自らも呪いを受けながらも、この“呪い”の発生地と思われる台湾に飛び込み、紙人形で人を呪う何者かに近づいていく。しかしその先には想像を絶する“闇”が待ち受けていた。
監督は、「悪魔がはらわたでいけにえで私」「ザ・ゲスイドウズ」の宇賀那健一。台湾に伝わる“呪いの紙人形”が放つ過激な恐怖映像と、忌まわしいロケーション美術を、台湾ホラー「呪詛」のチームが手掛ける。シッチェス・カタロニア国際映画祭、ファンタスティック・フェストなど、海外映画祭への出品も決定している。
主人公の璃子を演じたのは、NHK大河ドラマ「光る君へ」やNetflixドラマ「地面師たち」などに出演してきた海津雪乃。呪いの正体を追う元恋人役を、ドラマ「We Best Love 永遠の1位/2位の反撃」で初主演および俳優デビューを果たした、ミュージシャンのYUが担当している。さらに、詩歩、大関れいか、喜矢武豊、本宮泰風、大谷主水、野村宏伸、台湾からファン・ルイジュン(范瑞君)、ミミ・シャオ(邵奕玫)、リン・スーティン(林思廷)らが顔をそろえる。
宇賀那健一監督らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■監督: 宇賀那健一
日本と台湾の合作映画を監督しました。台湾のキャスト・スタッフとの仕事は素晴らしく、ご飯もロケーションも最高で、早くまた台湾の方々と台湾で映画が撮りたくて仕方がありません。ファンタスティック・フェスト、シッチェス映画祭、ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭、高雄映画祭などなど数々の素晴らしい映画祭で、僕にとっての初めての真面目(?)なホラー映画がどう受け取られるかとても楽しみです!どうぞお楽しみに!
■【日本】プロデューサー:鈴木祐介(ライツキューブ)
企画当初はこれほど多くの映画祭にノミネートされるとは思っていませんでした。最高のキャスト・スタッフのおかげで実現でき、心から感謝しています。特に初主演の海津雪乃さんは大きなプレッシャーの中で最後まで走り抜けてくれました。日本と台湾の魅力が融合した作品ですので、ぜひ劇場でお楽しみください。
■【台湾】アートディレクター:陳若宇
本作は劉士華プロデューサーからお話をいただき、日本チームと共同で参加しました。物語の半分は台湾が舞台で、日台の俳優が出演。宇賀那監督の独自の魔幻的かつ力強い作風に惹かれ参加を決意しました。監督は美術面でも自由を与えてくださり、文化の融合や「呪い」を通じた人間関係や嫉妬を描くことで、日台の感覚が交差する新たな映像体験を目指しました。
【作品情報】
ザ・カース
2026年1月全国公開
配給:ライツキューブ
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